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格安SIMへの乗り換えは意外と簡単!

大手キャリア(携帯電話会社)よりも月々のスマホ料金がお得になることで人気の、格安SIM。SIMとは、電話番号や利用者情報が記録された小さなカードのことです。このSIMカードをスマホに挿入することによって、個人とスマホが紐付けられ、音声通話やネット機能を利用できるようになります。

SIMカードは、利用する携帯電話会社から発行されます。つまり「格安SIMに乗り換える」ということは、MVNO(格安SIM会社の総称)から新たにSIMカードを発行してもらい、格安料金でスマホを利用できるようにするということです。

格安SIMへ乗り換えるには、「現在利用している大手キャリア携帯から、乗り換えるタイミングを見計らうこと」が大切なポイントです。このポイントをクリアすれば、格安SIMへの乗り換えは簡単!

それでは、格安SIMへ乗り換えるための手順と、必要な備えについてご紹介しましょう。

スマホを見る女性

格安SIMへの乗り換え方法は2つ

格安SIMへ乗り換えるには、

  • 「スマホ本体ごと乗り換える」
  • 「手持ちのスマホを使い、格安SIMのみ契約する」

という2つの方法があります。

スマホ本体ごと乗り換える

MVNOでは、SIMカードの新規契約とスマホの購入を同時に行うことができます。
購入時に、スマホにSIMカードを入れたり、通信接続の設定をしたりといった作業を全て行ってくれるMVNOもありますよ。

手持ちのスマホを使い、格安SIMのみ契約する

一方、スマホは手持ちのものを使い、SIMカードのみ新規契約することもできます。
大切な写真や連絡先などのデータ移行、アプリの引き継ぎといった手間がかからないので楽!ただし、新しいSIMカードを利用するための設定作業は自分で行う必要があります。

どちらの乗り換え方法を選ぶかによって、乗り換えの手順にも違いが出てきますよ。

格安SIMへの乗り換え手順

事前に必要な確認も含めた、乗り換えの手順は次の通りです。注意点とともに確認していきましょう。

手持ちのスマホの契約期間を確認する

まず確認しておきたいのが、乗り換えのタイミングです。
NTTドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアでは、2年間の定期契約を結んで利用することが一般的でした。こうした定期契約による割引を適用している場合、この契約更新月以外のタイミングで解約すると、違約金が発生することがあります

現在は、見直しがされて違約金は安く抑えられていますが、2019年9月30日以前に契約している場合は、違約金が高額になることがあるため注意しましょう。

MVNOを選ぶ

格安SIMへの乗り換えには、事業者選びが重要です。
「自分が使う通信量に合ったプランがあるか」「スマホを購入する場合は希望する機種があるか」をチェックしましょう。

また、MVNOは大手キャリアの通信網の一部を借りて通信サービスを提供しており、事業者ごとに利用する周波数帯が異なります。手持ちのスマホを流用する場合には、「主要な通信帯域が対応しているか」もチェックしておきましょう。

申し込む会社が決まったら、運転免許証や保険証などの本人確認書類を用意します。本人確認のために必要な書類はMVNOごとに異なるので、事前に調べておきましょう。

手持ちのスマホのSIMロックを解除する

自分のスマホをそのまま使う場合は、「SIMロックの解除」という作業が必要です。
大手キャリアのスマホは、他社のSIMが使えない設定になっているため(SIMロック)、先のMVNOから提供されるSIMカードを挿入しても、通信サービスを利用できません。

SIMロックの解除方法や、SIMロック解除に必要な条件は、大手キャリアごとに異なるので、各キャリアのホームページや店舗で確認してみましょう。
一方、Apple Storeで購入したiPhoneのように、大手キャリア以外で入手したスマホは、最初からSIMロックが掛けられていない状態(SIMロックフリー)の場合もあります。

  NTTドコモ au ソフトバンク
WEB申し込み SIMロック解除 SIMロック解除のお手続き ソフトバンクの携帯を他社で利用する/SIMロック解除
店舗 ドコモショップ窓口にて auショップ窓口にて ソフトバンクショップ窓口にて

MNP予約番号を取得する

MNP(モバイルナンバーポータビリティ)とは、乗り換え後も今の電話番号をそのまま使い続けられるサービスのことです。
電話番号を変えずに使いたい人は、あらかじめ利用中の大手キャリアに「MNP予約番号」を発行してもらいます
MNP予約番号の有効期限は15日間なので、その間に乗り換え先のMVNOでMNPの切り替え手続きを行いましょう。

なお、従来はMNP転出に伴い、「MNP転出手数料」という手数料が発生していました。21年3〜4月から、大手キャリア各社はMNP転出手数料を無償にしていますよ。※21年3月現在

格安SIMを申し込む

MVNOに利用申し込みをします。
格安SIMを申し込める場所は、MVNOが用意するオンラインの公式ページのほか、家電量販店などに設置されたブース、一部展開されるショップなどさまざまです。家電量販店や、ECサイトなどでSIMカードのパッケージが販売されているケースもあります。

即日切り替えに対応している実店舗と、ECサイトからの購入では申し込み手順も、手元に利用可能な回線が届くまでの時間も異なりますので、どういった手続きになるのかを事前に確認しておくと、不要なトラブルを防げるでしょう。

また、自分のスマホを使う場合は、申し込む回線タイプとSIMカードのサイズが自分のスマホに対応しているかどうかも確認してください。SIMカードが届くまでには、申し込みから1週間ほどかかることがあります。

格安SIMをスマホに入れる

自分のスマホを使う人は、SIMカードが届いたらスマホ本体に挿入します。
その後、スマホの設定画面から「APN(アクセスポイント名)」などに代表される、通信接続の設定を終えたら乗り換え完了です。
設定方法については、乗り換え先のMVNOの解説ページや説明書を確認しましょう。

なお、iOSの場合には、手動でAPNを設定できないため、MVNOが用意した「プロファイル」と呼ばれる通信設定のセットを公式サイト上からダウンロード・インストールすることになります。

格安SIMに乗り換えるなら保険も忘れずに!

格安SIMへの乗り換えでスマホの利用料が抑えられれば、大きな節約になりますね。
しかし、万が一破損や故障に見舞われた場合、せっかく乗り換えても修理に数万円近くかかってしまうこともあります。これまでも破損や故障に備えて、大手キャリアが用意している月額の保険に入っている人も多いのではないでしょうか?

不安な人は、格安SIMに乗り換える際もやはり保険に入っておくと安心です。大手キャリアやスマホメーカーの保険よりも手頃な料金で、必要なサポートだけを無駄なく選べるプランもあります。スマホの破損や故障はいつでも起こりうることを踏まえて、「もしもの時」にしっかり備えておきましょう!

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