■部屋選びの前にやるべきこと

パソコンを使いパートナーと部屋選びをしている様子

おしゃれな部屋を作る前に大切なことは「部屋選び」です。いくら仲が良くても、暮らしをともにするようになれば、喧嘩することだってあるものです。まずは、お互いが気持ちよく暮らせる部屋を見つけるために、よく話し合いしょう。そこで、部屋選びの前に考えるべきことをご紹介します。

(1)お互いの希望を話し合ってみる

2人で暮らすことが決まったら、まずはお互いの希望を話し合ってみましょう。何を話し合えばいいかというと……、

・どんな暮らしがしたいか
・譲れない家選びの条件はあるか
・家賃の上限をどのくらいにするか

などなど。いきなり部屋を見に行くのではなく、事前にお互いの希望を話し合っておくことで、部屋選びでの失敗を防げます。それに、部屋を探している中で、妥協しなければならない点が出てくるものです。あらかじめ条件の優先順位を考えておくと、納得したうえで受け入れられます。

(2)生活スタイルを考える

お互いが快適に過ごせるような部屋選びをするには、2人の生活スタイルを考えて間取りを検討することが重要です。例えば、一方が不規則な仕事、もう一方が昼間の仕事だと寝る時間がバラバラになります。生活音が気にならないように寝室はリビングから遠い間取りにする、部屋数が多い物件にするなどが考えられます。

また、近年はテレワークの会社が増えてきました。出社がほとんどなく、家で仕事をする方やリモート会議をする方もいます。集中できるように仕事部屋や仕事スペースを作ることを予め想定しておくのもおすすめです。

■同棲・新婚生活におすすめの間取り

家賃を抑えたくても、最低1DKはあった方が無難です。ワンルームや1Kでも広さが十分に確保できるケースもありますが、こうした間取りの物件は、そもそも2人入居不可であることも。生活スタイルの違いはもちろん、1人になれる時間を作るためにも、それぞれが過ごせる部屋がある方が良いでしょう。

●家賃を抑えるなら「2DK」

2DKのイラスト

2DKは、居室が2つとダイニング、キッチンからなる間取りです。

築年数が新しめの物件は「LDK」が多く、「DK」は古めの物件に多い間取りです。2DKは、築浅の1LDKと広さ自体はだいたい同じですが、築年数が古いケースが多く家賃が安いという点でも薦めたい間取りとなります。レイアウトは、次の分け方がおすすめです。

・居室1:くつろぐスペース
・居室2:寝るスペース
・ダイニングキッチン:食事スペース

2DKは、居室と居室が壁で仕切られておらず、ふすまで仕切るパターンの物件もあります。開け放てば広いスペースになるという利点もありますが、生活音が聞こえやすいので、気になる方は壁で仕切られている間取りを選びましょう。

●いつも一緒にいたいなら「1LDK」

1LDKのイラスト

1LDKは、居室が1つとリビングダイニング、キッチンの間取りです。レイアウトは、寝るスペースと生活スペースに分ける形になりやすいので、コミュニケーションをたくさん取りたい方向けの間取りです。
また、間取りによっては、広いワンルームにする使い方もできます。

●テレワークが多いなら「2LDK」

2LDKのイラスト

2LDKは、居室が2つとリビングダイニング、キッチンの間取りです。テレワークが多い方におすすめです。レイアウトは、次の分け方が標準的です。

・居室1:仕事スペース
・居室2:寝るスペース
・リビングダイニング:食事+くつろぐスペース

リビングダイニングは、ダイニングテーブルやソファを使って「食事をするスペース」と「くつろぐスペース」に分けるといいでしょう。2人ともテレワークの場合は、居室とダイニングなど、それぞれが別の場所を使えばお互い仕事に集中できます。リビングダイニングの一部に仕事スペースを作るのもオススメです。

2LDKの物件は、リビングが10畳以上と子どもが生まれても対応できる広さであることが多いもの。将来を考えて2LDKを選んでおくのもいいでしょう。

■同棲・新婚生活でおしゃれな部屋にする3つのコツ

では、二人暮らしを快適するインテリアは?ここでは、2人で暮らす空間をおしゃれにする方法をご紹介します。3つのコツを押さえて、おしゃれで居心地の良い部屋を作りましょう。

(1)テイストを決める

テイストに統一感を持たせている部屋の見本

ナチュラル、シック、北欧風など部屋のテイストを決めましょう。テイストによって選ぶべき家具やファブリックが大きく変わります。すべての部屋を同じ雰囲気にするのも統一感があって良いですが、部屋ごとに雰囲気を変えるのもおしゃれです。

(2)シンプルな色や家具で統一する

シンプルな色や家具で統一する部屋

シンプルな色や家具で統一すると、2人とも過ごしやすい空間になります。色は、白、ベージュ、ダークブラウン、グレーなどは男女共に人気です。家具は、どんなテイストにも馴染む家具がおすすめです。木目調の家具は、比較的どんなテイストにも馴染みます。購入する際にも意見が割れにくかったり、飽きにくいので長く使えたりするメリットもあります。

(3)こだわるポイントを決める

ゲーム機器など趣味やこだわりを決める様子

お互いの譲れないこだわりポイントがあったら、事前に話し合っておきしょう。例えば、「趣味のコーナーを作りたい」「取り入れたいインテリアがある」など、お互いのこだわりポイントを予め共有したうえで採用すると、不満がなくなります。ただし、すべての意見を採りいれると、統一感がなくなりおしゃれな部屋からは遠ざかってしまう可能性があります。どれを採用するかよく話し合いましょう。

■おしゃれで快適な部屋で2人の新生活を!

今回は、2人で暮らす部屋選びやおしゃれな部屋にするコツなどをご紹介しました。ずっと仲良く暮らしていくためには最初が肝心です。もし、意見が合わなくても少しずつ譲りあえば、お互いが納得した部屋になるはずです。おしゃれで快適な部屋を作り、2人の仲を深めてくださいね!

文:堤ひなこ、編集:木谷宗義/type-e