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覚えておきたいキャンプ料理の小技9|家庭でも使えるノウハウを一挙公開!

キャンプで手際よく美味しいごはんを作りたい! そんな人におすすめな、プロが現場で駆使する小技を教えてもらいました。普段は料理をしないという人も、キャンプ料理にハマっている人も、ぜひご活用ください。

小技① 時短でモチモチパスタを味わう

ビニール袋でパスタを見ずに浸しているイラストキャンプ場に着いたらさっそくお昼ごはん、という人も多いのではないでしょうか?さっと作れて美味しく食べられるキャンプごはんならパスタがおすすめです。

登山での調理にも使われる小技ですが、ジッパー付きのビニール袋にパスタと水を入れておき、2時間くらい置いておくと茹で時間は2分程度で済みます。また、食感もモチモチになりますし、少なめの水で浸しておけば捨て汁をなくすことも可能です。ぜひ活用してください。

小技② キッチンでも使えるシャワーキャップ

シャワーキャップをシェラカップに被せているようす
ラップを使いたいときは、シャワーキャップを活用すると便利です。口にゴムが付いているので着脱がラクで、盛り上がった形状なので食材が潰れるのも防ぐことができます。

サーブ前のサラダや、虫の寄りやすい匂いの強いものにおすすめ。シェラカップなどの小さい器であれば、複数個にまとめてかけてあげるといいでしょう。

小技③ レトルトパスタソースを常備すべし

レトルトパスタソース
レトルトのパスタソースはアレンジ次第でさまざまな料理が可能です。アラビアータはチキンのトマト煮込みやピザのソースとしてアレンジ可能。ペペロンチーノは枝豆と炒めるとお店の味に早変わり! カルボナーラは牛乳で伸ばしてクリームソースにもできます。

計量の手間も省け、調味料の種類が多いときなどにも重宝します。材料に忍ばせておけば、仲間が持ち寄った食材での緊急アレンジができます。

小技④ 炭酸水はハイボール以外にも

スペアリブのコーラ煮に炭酸水を入れているようす
煮込み料理には水ではなく、断然炭酸水がよし! ガスの効果で味が染み込みやすくなります。よくあるのはスペアリブのコーラ煮。カレーやビーフシチュー、牛すじ煮込みや根菜の下処理にも活用できます。

そのほか、お米を炊く際に炭酸水を使うとふっくら仕上がるので、パエリアや炊き込みごはんなどにもおすすめです。ただし、デンプン質の多いイモ類やカボチャなどは煮崩れしやすくなるので注意が必要です。

小技⑤ 耐熱ビニールがなにかと便利

耐熱ビニール袋を活用しているようす
ジッパー付きビニール袋を調理に活用する人は多いですが、コスト的にもおすすめなのは「アイラップ」です。120℃までの耐熱ビニールで、調理利用OK。スーパーでも入手しやすい商品です。

下味の漬け込みや和え物、湯煎に使用できるほか、余った汁物などの温め直しや、持ち帰りの際の入れ物にも使えるので備えておくと便利! 洗い物を削減する調理法にも応用できます。

小技⑥ アルミホイルを調理工程に活用する

食材をアルミホイルに包んで火にかけているようす
水分を逃したくない調理法にはアルミホイルを活用しましょう。食材をアルミホイルに包んでフライパンにかければ、フタを使わなくても水分を保持したまま調理でき、フライパンも汚さずに済みます。

ポップコーンもこの方法で簡単調理が可能です。そのほか、焚き火に投入する前の焼き芋の下処理などにも活用できます。単に保存する場合は先に紹介したアイラップを活用するほうが向いています。

小技⑦ 新品のダッチオーブンはまず揚げ物に使う

ダッチオーブンでからあげを揚げているようす
キャンプ料理といえばダッチオーブン。新品のままキャンプ場に持ち込むのであれば、まず唐揚げなどの揚げ物に使うようにしましょう。

シーズニングと同様の処理が行なえ、かつ蓄熱性の高い鋳鉄で揚げた料理は油の温度が下がりづらく、サクサクの仕上がりに。油も少なく調理することが可能です。危険ですので、くれぐれもフタは使わないように調理しましょう。

小技⑧ 下処理済みの冷凍野菜を活用

下処理済みの冷凍野菜
キャンプ料理はスピードが重要になることもあります。そんなときは下処理済みの冷凍野菜をうまく取り入れましょう。とくに揚げナスはパスタや煮込み系など、さまざまな料理にマッチするうえ、生から処理すると必要になる大量の油も不要になります。

そのほか、サトイモやレンコン、ジャガイモなど、皮を剥いて水に浸したり、先に茹でたりする工程があるものは積極的に活用するといいでしょう。

小技⑨ キャンプで手軽にゼリーを味わう

アガーを容器に移しているようす
キャンプでデザートまで作るのは難しいですが、ゼリーならトライしやすいです。ゼリーの素ではゼラチンが使用されているので、アガーを使いましょう。40℃から凝固し、常温でゼリーが作れます。

寒天は食感がゼリーにマッチせず、ゼラチンは10℃以下にならないと固まりません。使い方はゼリーにしたいジュースなどを火にかけてアガーを溶かし、容器に移すだけ。

教えてくれたのは

パティシエ 中嶋咲絵さん
中嶋咲絵さん

オンラインスイーツスクール「Saki.+」を主宰するパティシエ。お菓子作りに裏付けられた調理理論を用い、TVや雑誌など各メディアのキャンプ料理企画でもレシピを提供。

イラスト◎橋口 優




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