ハワイ島マウナケア山頂への行き方、星空観測する方法とは? Q

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初めての海外旅行でハワイに行くことになりました。せっかくハワイに行くのでオアフ島以外の島にも行きたいと思っています。ハワイ島にあるマウナケア山からの星空観測がおすすめと聞いたのですが、マウナケア山とはどんなところなのでしょうか?マウナケア山への行き方や、星空観測するときの注意点などについて教えてください。

雪が積もることもあるマウナケア山頂へは日本語ガイド付きツアーがおすすめ。早めの予約が必須です。

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標高4205mのマウナケア山はハワイではもちろん、太平洋地域でも最高峰の山です。世界最先端の天体観測の地として知られ、「地球上で宇宙にいちばん近い場所」と呼ばれています。車の滑落や高山病の危険があるので、安全なツアーで行くことをおすすめします。

世界の天体観測のメッカ

ハワイ諸島でもっとも大きな島、ハワイ島にあるマウナケア山の標高は富士山よりはるかに高い4205m。晴天率が高く人工の光が少ないうえ、空気が澄んでいることから、ハワイ大学をはじめ、日本の「すばる」、アメリカのスミソニアン天文台、イギリス、オーストラリアなど各国の天文台が設置されています。

レンタカーは保険適用外。安全で確実なツアーがおすすめ

南の島にありながら、マウナケア山頂には冬になると雪が積もり、滑りにやってくるスキーヤーやスノーボーダーもいるほどです。
マウナケア山頂までは車でも行けますが、途中の路肩が崩れやすかったり、強風や路面凍結などで危険な個所があるため、大手レンタカーでは保険が適用されません。標高が高い場所で体調を崩すこともあるので、ケアをきちんとしてくれるツアーで行くことをおすすめします。

星空観測ツアーは、サンセットとサンライズの2種類

マウナケア山頂へのツアーは、滞在ホテル(コナ~ワイコロア地区)までの送迎付きで所要8~10時間。ヒロ地区のホテル滞在の場合、ホテルまでの送迎がなく、途中の駐車場などで合流するツアーが多いようです。ホテルから出発する時間、ホテルへ戻る時間のどちらかが深夜になるため、ホノルルから日帰りでの参加はできません。
ご参考までに、一般的なツアーのスケジュールをご紹介します。
※季節とツアー会社により、スケジュール、食事の有無は変わります。

・サンセットツアーのスケジュール例
(1)昼過ぎにホテルでピックアップ
(2)途中、夕食と休憩を兼ねて標高2800mのオニズカ・ビジター・センターに滞在
(3)高度に体を慣らしてからマウナケア山頂へ。各国の天文台がある頂上でサンセットを眺めます
(4)その後中腹まで下りて天体観測タイム
(5)ホテルに帰ってくるのは、夜10時~11時ごろになります

・サンライズツアーのスケジュール例
(1)深夜24~1時ごろにホテルでピックアップ
(2)途中、山の中腹で天体観測タイムを楽しみ、高度に体を慣らしてからマウナケア山頂へ
(3)マウナケア山頂で日の出を見て下山します
(4)ホテルに帰ってくるのは、朝9時~11時ごろになります

ハワイ島滞在は2泊以上がおすすめ、防寒対策も

ハワイ島に到着したその日にマウナケア山へ行き、サンセットツアー参加、または出発日のサンライズツアーに参加できなくはありませんが、途中の天候や交通状況によってツアーの集合時間やフライトに間に合わなくなったり、気圧の急激な変化で体調を崩すリスクは少なくありません。ツアー料金も安くありませんので、満喫するためにもハワイ島には最低2泊したいところです。

・防寒対策は万全に
冬場のマウナケア山頂は氷点下まで気温が下がることも珍しくありません。ツアーではジャケット、オーバーパンツ、手袋などの防寒着を用意していますが、その下に着る
・厚手のパンツや靴下
・セーター
・フリース
などを用意しましょう。マフラー、ニット帽、使い捨てカイロもあると安心です。

また、夏のシーズンであってもマウナケアはかなり気温が下がります。ツアーで防寒着を用意してくれるものの、マウナケア山に行く方は、必ずなかに着る冬服を用意しておきましょう。

マウナケア山の星空観測ツアーは、ハワイ島で1、2の人気を誇るアクティビティです。参加できる人数が限られていることもあり、ピークシーズンはあっという間に満員になってしまいます。旅行の日程が決まったら、なるべく早く予約することをおすすめします。

筆者の写真

情報提供 永田 さち子

ライター&エディター。スキー雑誌の編集を経てフリーに。国内外の旅、食、ライフスタイルをテーマに執筆。著書に、『自然のしごとがわかる本』(共著・山と溪谷社)、『よくばりハワイ』シリーズ(翔泳社)、『ハワイを歩いて楽しむ本』(実業之日本社)他がある。

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