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ノースショアへの行き方、見どころとは?
初めての海外旅行でハワイに行くことになりました。せっかくハワイに行くのでワイキキ以外のビーチにも行きたいと思っています。ノースショアのビーチではウミガメを見られるチャンスがあると聞きました。ノースショアとはどんなところなのでしょうか?ノースショアへの行き方や、現地での楽しみ方について教えてください。
世界のサーファー憧れの地ノースショア。ノスタルジックな街並みもおすすめ!
オアフ島北部のノースショアは、サーファーの聖地。冬になると高い波が立ち、世界的に有名なサーフィン大会が催されます。サーファーとともに、アーティストが多く暮らすことでも知られ、古き良きハワイの面影が残るエリアです。今回はそのノースショアへのアクセスとともに、見どころをご紹介しましょう。
オールドハワイの雰囲気が残る町、ハレイワ
ノースショアのベースになるハレイワは、かつてサトウキビ・プランテーションで栄えた小さな町。オールドハワイの雰囲気が残る町並みに、個性的なショップやレストランが点在しています。現地の人も大好きなふわふわかき氷の“シェイブアイス”、手作り石けんの店、サーフショップやガーリックシュリンプの屋台も楽しめます。
ノースショアにはサーファー、アーティスト、ヨギ(ヨガをする人)が多く、エコを意識した暮らしやベジタリアンを実践する人も少なくありません。彼らが利用するスーパーマーケットをのぞいてみるのも楽しいですよ。
The Bus (ザ・バス)のサークル・アイランドでオアフ島一周
ハレイワとハレイワ・ビーチ・パークへは、アラモアナ・センター山側から発着するThe Bus(ザ・バス)の52・55番(サークル・アイランド)に乗れば1本で行けます。
・52番(西行き)について
52番のバスはオアフ島のほぼ中央を縦断しながらノースショアを目指します。市街地を過ぎ、道の両側にパイナップル畑が広がり始めると、前方に海が見えてきます。この海がサーファーの聖地と呼ばれるノースショア。サーフィンシーズンの冬場は遠くからでも白波が立っている様子が見えますが、夏はとても静かで海水浴も楽しめます。
ハレイワの町にはブロックごとにいくつかバス停があります。そんなに大きな町ではないので、気になるスポットで降車するといいでしょう。次のバス停で降りて引き返しても、さほど距離はありません。
・55番(東行き)について
55番は反時計回りに東海岸を走ります。右手には次々と現れるビーチが、左手にはコオラウ山脈の山肌が迫るダイナミックな光景が広がります。
途中のポリネシア・カルチャー・センターまで約1時間40分、その後タートルベイ、サンセット・ビーチ、ワイメア・ビーチ、ハレイワ・ビーチ・パークを経由してハレイワの町まで2時間20~30分かかります。帰りは52番に乗り換えて、オアフ島一周の旅を楽しむのもおすすめです。
この2つの路線は名前のとおり、オアフ島を一周するルート。東回りの55番は海岸線を走り、途中下車しながらビーチ巡りを楽しむこともできます。
・週末は渋滞が発生することも。早めに行動するようにしましょう
ただし道路の渋滞状況によって予定より時間がかかることがあり、特に現地の人が遊びに出かける週末は混雑が予想されるので、朝早く出発して日が高いうちに戻るようにしましょう。帰りはどちらもアラモアナ・センター行きのバスに乗車します。
ハレイワの町からハレイワ・ビーチ・パークまでは徒歩で15~20分。バスでも行けますが、バスを待つ間にぶらぶら歩いていくのもよいでしょう。
レンタカーなら、ビーチ巡りがおすすめ
レンタカーの場合、ハレイワまでの最短コースはワイキキから高速道路のH-1、H-2、カメハメハ・ハイウェイを利用し約1時間。ハレイワ散策を楽しみ、野生の海ガメがやってくることで知られるラニアケア・ビーチ、エビの養殖場があるカフクなどに足を延ばし、東海岸をビーチからビーチへと巡って帰ってくるのもよいでしょう。
The Bus(ザ・バス)同様、週末や通勤時間帯の渋滞に遭遇すると予想以上に時間がかかることがありますので、余裕を持ったプランニングをおすすめします。
野生の海ガメに出合えるラニアケア・ビーチ
初めてノースショアに行くならぜひ押さえておきたいのがウミガメウォッチング。
野生のアオウミガメがやってきて、砂浜で日光浴をする光景が見られることで人気となっているのが、ラニアケア・ビーチです。The Bus (ザ・バス)の場合、アラモアナ・センターから52番に乗りハレイワで55番に乗り換えます(所要時間2時間程度)。逆回りの55番は所要2時間半近くかかりますが、乗り換えなしで行けます。
ライフガードは常駐しておらず、駐車場、シャワーやトイレなどの設備はありません。次のバスが来るまで30分~1時間待つこともあるので帰りの時間に注意が必要です。
ウミガメとの遭遇率は、早朝よりは昼前から午後3時くらいのほうが高いようです。90%以上の確率で見ることができますが、その日の天候にもより100%必ずということではありません。
・ウミガメを観察するときのルールについて
ウミガメを追いかけたり触ったり、エサをあげることは禁止されています。保護団体により赤いロープが張られているときは、それ以上近づいてはいけないという意味です。これからもたくさんのウミガメがやってくる場所にするためにもルールを守って観察したいですね。
情報提供 永田 さち子
ライター&エディター。スキー雑誌の編集を経てフリーに。国内外の旅、食、ライフスタイルをテーマに執筆。著書に、『自然のしごとがわかる本』(共著・山と溪谷社)、『よくばりハワイ』シリーズ(翔泳社)、『ハワイを歩いて楽しむ本』(実業之日本社)他がある。