専門家による収納コラム

収納基礎(6) -収納方法の注意点-

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地震の多い日本での収納策

意識しなくても増える雑多なものが収納されずに積み上げられて、まるで地層のようになって住空間を侵食して、あれこれ積み上げて、プラスティックの収納ケースがタンスや、本棚の高い位置へ壁面いっぱいに収納されるのをよく見かけます。地震が多い我が国で、家具の転倒防止は取られているのに、とりあえずの収納品や収納ケースが、時には凶器となって命を落とす事故も増えています。

世代別、収納方法

高齢化が進み、昔のことはよく覚えているのに、新しいモノへ認知度が低くなりがちな高齢者にとっては、収納場所を新たに設定すると、思いもよらない混乱を引き起こしたりもします。投薬管理や、いつも使う老眼鏡の置き場所も長年の習慣を無理に変えないことも大事です。

子どもにとっては、大人の目線と空間の認識が違います。時には子どもの背の高さになって、子どもの視野に危険なモノがないか、家電品の配線をまとめて収納したり、手の届く引き出しに誤飲するようなモノを置かないことも重要です。

アレルギー疾患のある人にとっては、住まいの埃も気になります。家庭の埃の80%が繊維くず。寝具と衣類の収納場所をまとめて、部屋中に広がる綿ゴミを少なくする工夫の収納が大事です。

収納専門家一覧

※上記の専門家コラムに関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

コラムニスト 芳賀裕子 (Studio HAGA代表)

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ライフスタイルから考える収納をお伝えします

インドネシア・ジャカルタ、インド・ムンバイ、ニューデリーに通算10年在住。引っ越し経験14回。国内外10軒のさまざまな広さ(46平米~250平米)の住宅に暮らす。さまざまなライフスタイルに対応できる住まいのソフトの提言をするお片づけコーチングをめざしています。

【所属】 お片づけコーチング Studio HAGA
【メディア】 はぴフル(フジテレビ)、学べるニュースショー(テレビ朝日)、AneCan(小学館)など多数。
【著書】 「収納のきほん おさらい帖」(小学館)など多数。
【資格】 整理収納アドバイザー認定講師

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