専門家による収納コラム

持ち物を見直そう!(4) -バッグの中の整理術 その2-

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前回はバッグを軽くするコツと、荷物の減らし方について書きました。毎日持ち歩く荷物は軽くなりましたか。第4回はその続きで、バッグの中を整理する具体的なコツについてお話します。

ポーチ使いの達人に

出番がほとんどないのにずっとバッグに入りっぱなしだった物たち。それらを出してバッグの中身が減ったら、次のステップでバッグの中で探しやすいようにそれらを分類します。

いくつかのポーチに分ける際の基準は、どこに何が入っているかわかりやすくすること。用途や種類、使うシチュエーション、一緒に使うグループなど、ご自分が記憶しやすいルールで大まかに分けます。その理由は、あまり細かく分けると一つ一つはきちんと分けられていて良いけれど、どれに入れたかわからなくなったり、バッグの中が小さなポーチでかえってごちゃごちゃになることもあるからです。バッグに入れるポーチの数は、メイクポーチ、音楽プレーヤーやデジカメ用ポーチ、薬や飴・鍵などを入れるポーチ、ペンケースなど、最大5個を目安にします。

材質や開けやすさもポイント

バッグに入れているものたちをいくつかのグループに分けたら、次はそれぞれをポーチ類やバッグインバッグに入れます。バッグインバッグは仕切りやポケットが多すぎず、ざっくりとした分け方ができるものを。そして、ポーチともどもこだわりたいのは、材質と開けやすさです。いくつも持つと素材によって重さもかなり違ってきますから、できるだけ軽い素材で作られたものを選びます。口の開けやすさもポイントで、すぐに取り出したいデジカメや携帯電話などを入れるポーチは特に吟味しましょう。がま口型やスナップボタン、マグネットなどで開閉するタイプが断然開けやすく、口がすぼまったデザインよりも、口が広くあいたデザインのほうがより中が見やすく取り出しやすいですよ。

バッグの中身は立てて入れる

さて、持ち物がポーチなどで整然と分類されたら、いよいよバッグへ入れましょう。入れ方にもコツがあって、「積み上げるのではなく、立てて入れる」こと。たとえば、バッグの中で携帯電話、ポーチ、ペンケース、ポーチと地層のように重なっていると、肝心の携帯電話が必要な時に取り出せないということが起きます。特に、ノートやペンケース、長財布など、長方形のものは省スペースのためにできるだけ縦に入れてみてください。こうすると中身がすべて見渡せて、バッグの中をあれこれ探さずにすみます。

整理しやすいお財布って!?

さて、先ほどお財布が出てきたので、お財布の整理法についても少し触れましょう。お財布の形状はそれぞれ手に馴染んだものがあるかと思いますが、中身が見やすいという点で使いやすいのはやはり長財布。お札と小銭が同時に見えて、所持金を正確に把握できます。お札とレシート類を入れるところが分かれていると、乱雑にならずなお使いやすいです。また、ひとつのお財布で家計とお小遣いを分けられるお財布などもあり、こういったものは複数の通貨を使い分ける旅先でも活躍してくれます。

お財布の中身もダイエット

ポイントカードやレシート、クーポン券……。あなたのお財布に今何が入っているかご存知ですか。一旦すべてを出して、期限切れのチケットや大量のレシート、もう行かなくなったお店のカードなどはまとめて処分しましょう。お財布は使わないものを貯めこんでおく場所ではありません。特にレシートや領収書はすぐに溜まりますから、こまめに出す癖をつけたいですね。中身を整理するのとしないのとでは、中身の量は倍ほども違ってくるはず。もしかしたら、お財布の中身の整理が、やりくり上手への近道になるかもしれません。

すべての道は収納上手に通ず

バッグの中身の整理、ポーチでの分類法、お財布の整理法。日常生活のすべてのことが、収納上手への道に通じます。もちろん、その逆もしかり。普段からパズルやゲームのような感覚で収納や整理を楽しんでいただけたらと思います。

収納専門家一覧

※上記の専門家コラムに関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。

エッセイスト 柳沢小実

筆者の写真

生活や状況に応じた“物の持ち方”をご紹介いたします。

エッセイスト。衣食住に関する著書多数。収納への興味が高じて、整理収納アドバイザーの資格を取得しました。すっきり楽しく暮らすための収納・インテリア・もの選びを雑誌や書籍で提案しています。

【メディア】 「レタスクラブ」(角川SSコミュニケーションズ)、「天然生活」(地球丸)、「LEE」(集英社)など多数。
【著書】 『暮らしのアイデア帖―トラベル編―』など衣食住に関する著書多数。最新刊は『暮らしのアイデア帖―贈りもの編―』(ピエ・ブックス)。
【資格】 整理収納アドバイザー1級

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