海外旅行先でのトラブル時の英会話フレーズ 現地編
今度の夏休みにはじめてのハワイ旅行を計画しています。買いものや食事などとても楽しみなのですが、はじめての海外旅行のため、トラブルが起きたときに英語で対応できるか心配です。海外旅行先でトラブルにあったときに、よく使用する英会話フレーズを教えてください。
トラブル発生時は、はっきり大声で伝えることがポイントです。
買いものやレストランで使用する英会話フレーズ
海外の旅先でのトラブル発生時は、フレーズは短くても、はっきり大声で伝えると、相手は理解しようとしてくれます。お願いごとには「I’d like to(アイド・ライク・トゥ)」や「Could you(クッジュゥー) 」と最初に言うと、丁寧さが伝わります。さまざまなシーンでの代表的なトラブル発生時のフレーズを紹介していきましょう。
●両替は「exchange(エクスチェンジ)」。会話のときは「change(チェンジ)」でOKです。
Please change 50,000 yen to U.S. dollars.
(5万円を米ドルに両替してください)
お金を英語で言うときには、50,000 yenは「フィフティ・サウザント・エン」というように、1,000円単位で伝えましょう。
●小額紙幣やコインにくずしてもらいたいときは、「small change(スモール・チェンジ)」
Small change, please.
(くずしてください)
●ショッピングやレストランで注文したものと違っていたとき
I didn’t order this.
(これを注文していません)
※「オーダー」は注文するという意味。
●アレルギーを伝えるとき
I’m allergic to oysters.
(牡蠣のアレルギーです)
※I’m allergic to~が慣用句です。「アレジー」と発音してください。
●商品の代金が違っていたとき
We think the amount of the bill is wrong.
(会計書の金額が間違っています)
会計書や請求書は「ビル」。「アマウント」は金額を意味します。
●試着をするとき
Can I try this?
(これを試着してもよいですか?)
試着は「トライ」です。店員に黙って試着をするのはNGです。必ず断ってから試着室に入るようにしましょう。
●買うつもりがなく、見ているだけなら「ジャスト・ルッキング」と言ってあげましょう
店員:May I help you?
(何かお手伝いしましょうか?)
Oh, I’m just looking, thank you.
(ちょっと見ているだけですから。ありがとう)
ホテルで困ったときの英会話フレーズ
ホテルは海外旅行先での拠点となる場所ですから、快適に過ごしたいものですよね。しかし、稀に設備の故障や、予約のミスといったトラブルが起こることも。ホテルでのトラブルでよく使用する英会話フレーズをご紹介します。
●この鍵では開きません
I can’t open my door with this key.
●予約した部屋とは(タイプが)違います。ダブル(ツイン)をお願いしたのですが
You have given us wrong room. We asked for a double/twin room.
●エアコンが作動しません
The air conditioner doesn’t work.
●部屋にタオルがありません
I can’t find any towels in the room.
●ドアの鍵が開きません
I couldn’t get my door unlocked.
●シャワーのお湯が出ません
There is no hot water in the shower.
●鍵を持たずに外に出てしまいました(インロックしてしまいました)
I left my key in the room and I’m locked out.
※「インロック」は和製英語なので通じません。
●部屋を変えてもらえませんか?外の騒音がうるさいのです
Can I change rooms? My room is very noisy because of the street traffic.
●宿泊客が無料で使えるWi-Fiはありますか?
How do I connect to the internet Wi-Fi?
海外のホテルでは、客室内でのインターネット接続に宿泊者専用のパスワードやアクセスキーを渡すのが一般的です。聞き忘れたときは電話で、Could you tell me your Wi-Fi password?と尋ねるとよいでしょう。
そのほか、海外旅行先で使用する英会話フレーズ
海外旅行先の移動手段の1つであるタクシーは、ドライバーとの英語のコミュニケーションが必要になります。タクシーで使用する英会話フレーズをご紹介します。
To the airport, please.
(空港まで行ってください)
Can you take me to the JFK Airport, please?
(JFK「ジョン・エフ・ケネディ」空港までお願いします)
行き先を告げるのは、To ○○(行き先),please.と伝えるようにしましょう。
●トランクを開けてもらいたいとき
Please open the trunk.
(トランクを開けてください)
Can you put the baggage in the boot?
(手荷物をトランク/ブート)に入れてください)
※アメリカでは「トランク」、イギリスでは「ブート」。
●運賃はいくらくらいか尋ねたいとき
How much will it cost?
(いくらかかりますか?)
●まっすぐ行ってほしい
Keep on going straight.
(このまままっすぐ行ってください)
※「ゴー・ストレート」でもOK。
●右折/左折してください
Can you turn right (left) ?
(右/左に、曲がってください)
●その場で降りたいとき
Please drop me off here.
(ここで降ろしてください)
※降車は「ドロップ・オフ」。
●メーターや運賃に関すること
Please start the meter.
(メーターを動かしてください)
The fare is different from the meter.
(運賃がメーターと違っています)
運賃を「フェア」と言います。なおアジアの国や地域では、メーターがついたタクシーであっても、メーターを故意に作動させなかったり、違う運賃を請求されることがあるので注意が必要です。タクシーに乗ったら、まずはメーターがきちんと動作しているかチェックしましょう。
●病気になったときに使えるフレーズ
慣れない場所や食事で体調が悪くなってしまうことも少なくありません。必ず常備薬は持参したいものですが、体調がすぐれないときは、ホテルの人や薬局、病院などで症状を伝えるようにしましょう。
症状の伝え方(お腹が痛い、気持ち悪い、熱がある、ケガをしたなど)
I feel sick.
(気分が悪い)
I have a pain in my stomach.
(お腹が痛い)
お腹は「stomach(ストマック)」で胃腸を指します。
そのほか、痛い場所を伝えるときには「アイ・ハヴ・ア・ペイン」と言いながら、具体的に該当部分をさするなどするとよいでしょう。「下痢をした」は、「I have diarrhea(アイ・ハヴ・ダイアリア)」。
I have a fever.
(熱がある)
※熱は「fever(フィーヴァー)」。「風邪をひいた」は、「I have a cold(アイ・ハヴ・ア・コールド)」。
I injured my leg.
(足をケガしました)
英語が苦手と感じている人は、海外旅行先でのコミュニケーションを不安に感じるかもしれませんが、せっかくの異文化交流です。郷に入りては郷に従えの精神で、ぜひ英語のコミュニケーションにトライしてみてください。
観光ジャーナリスト 千葉千枝子
日本の明日を担うインダストリーとしての観光を応援しています。
旅をテーマにさまざまな角度から魅力やノウハウをお届けしています。旅は人生をより豊かにしてくれるツールです。古今東西、老若男女のエネルギーの行く先を、私、千葉千枝子が自信をもってナビゲートします。
【URL】 | http://www.longstaystyle.com/ |
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【経歴】 | 淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。 |
【著書】 | 「JTB旅をみがく現場力」(東洋経済新報社)、「観光ビジネスの新潮流」(学芸出版社)など多数。 |
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