スキー板やスノーボードなどを破損した時の対処方法とは?
友人がスキーに行った時に転倒してしまい、ストックを曲げてしまったことがあるそうです。来週、私もスキーに出かける予定ですが、もしコースの途中でストックやスキー板を破損してしまった場合、どうしたらよいのでしょうか?また、レンタル品だった場合の対処方法も教えてください。
バインディングの破損に気をつけましょう。
私自身、スキーを5年、スノーボードを15年してきて、壊れたことがあるものは、ストックとスノーボードのバインディング(※1)だけです。ストックは確かに強い衝撃がかかると曲がったりしますよね。スノーボードのバインディングも壊れやすいものの1つです。ベルトが折れてしまったり、ラチェット(※2)が壊れてしまったり…。
一般的にバインディングには足首側とつま先側と2つベルトがあるのですが、足首側のベルトが壊れた場合は、そのまま滑ると危険なのでやめましょう。他にはスキーやスノーボードの板も強い衝撃で折れたり、曲がったり、裏側がえぐれたりします。しかし滑ることが可能な状態であれば、滑って降りても大丈夫です。やはり一番重要なのは、スキーもスノーボードもバインディングだと思います。何とか下山することができたら、購入したショップやメーカーに問い合わせてみて下さい。もし保証期間であれば交換なども可能かもしれませんし、修理に出す場所など何らかのアドバイスをくれると思います。
そしてレンタル品の破損についてですが、レンタルショップによって対応が違うようです。例えば破損の確率が上がるためレンタルギアを使ってパークへ入ることを禁止していたり、レンタル料金に破損保険が含まれていたり、もしくは別途で破損保険に入れるようになっていたり、破損した場合の修理料金が最初から決まっていたりなど。心配な方はレンタルする前に確認しておいた方が安心かもしれません。
※1バインディングとは、ボードとブーツを固定する金具のことを指します。
※2ラチェットとは、バインディングの部品の一つで、ブーツを固定するパッドをベルトで締めるパーツを指します。
JSBAプロスノーボーダー 橋本通代
スキー場での安全で楽しい過ごし方をご紹介します。
自身のソルトレイクオリンピックでの経験を活かし、 子どもスノーボード教室"KIRARA KAMP"を全国で開催しています。 ケガなく安全で楽しいウィンタースポーツを楽しんでいただけるための アドバイスを分かりやすくご紹介していければと考えています。
【URL】 | KIRARA KAMP http://sbn.japaho.com/sbn/kirara/ |
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【実績】 | ソルトレイク五輪ハーフパイプ代表 JSBA公認プロ |
【メディア】 | NHK「夢の五輪へ」、BS日テレ「スーパースポーツマガジン」など多数。 |
【著書】 | 「はじめよう!スノーボード―よくわかる初中級レッスン」(スキージャーナル) 「スノーボード完全ステップアップ―フリーライディングでうまくなる 」(実業之日本社) |
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