「暴風特別警報」が発表された時の対処方法とは?
「暴風特別警報」が発表された時には、どのように対処すればいいのでしょうか?「暴風特別警報」の対処方法について教えてください。
絶対に外出をせず、停電や断水への備えを行って自宅に留まりましょう。
■特別警報とは
気象庁の警報の基準をはるかに上回る現象により、数十年に一度の重大な災害が発生する恐れが大きい場合に、「特別警報」が発表されます。避難指示や避難勧告が出ていなくても、直ちに命を守る行動をとってください。
■「暴風特別警報」が発表された際に注意すること
暴風特別警報が発表される状況では、住宅の屋根が吹き飛ばされたり、古い木造住宅が全壊したり、トラックが風で横転するなどの被害が想定されます。絶対に外出をせず、雨戸やシャッターを閉め切った自宅や、安全な建物に避難してください。
・絶対に外出はせず、自宅や安全な建物に留まる。
・自動車が横転する可能性があるため、絶対に運転はしない。
・外出先で交通機関が停止した場合、屋外に出ず建物内に留まる。
・飛来物による窓ガラスの破壊や屋根の破壊に備えて、避難の準備をしておく。
・停電や断水に備えて、懐中電灯やラジオ、風呂への水張りなどをしておく。
■「暴風特別警報」の内容と、発表時の対処方法
おおむね風速20メートル以上になる場合に発表されるのが「暴風警報」ですが、「暴風特別警報」が発表される状況では、30~40メートル以上の風速が想定されます。これは人間が吹き飛ばされたり、トラックが横転したり、電柱が倒れたり、木造住宅がバラバラになり始める強さの暴風です。
暴風特別警報が発表されるほどの強風は、数十年に一度の強さの台風や、同程度の低気圧(爆弾低気圧)によって引き起こされると想定されています。古い木造住宅に住んでいる場合などは、特別警報が発表される前に、強い台風が接近してきている段階で避難の準備を始めるか、あらかじめ避難所へ移動するようにしてください。
また暴風特別警報が発表される状況では、同時に「大雨・暴風・高潮・波浪特別警報」が発表される可能性があります。すぐに移動できるように持ち物をまとめておき、家族と連絡を取って避難の準備をしておきましょう。またこの状況においては、間違っても海岸や河川沿いに近づいてはいけません。
備え・防災アドバイザー 高荷智也
身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。
「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。
【URL】 | http://sonaeru.jp/ |
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【経歴】 | 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。 |
【メディア】 | テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。 |
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