運転中に地震に遭遇した時の対処方法とは?
運転中に、地震に遭遇した場合はどのような対応を取れば安全でしょうか?高速道路や一般道などそれぞれのシチュエーションに応じての対処方法などありましたら、教えてください。
基本は自動車を停めてエンジンを切り、カギを車内に残して避難。
ここ十数年の間に日本は何度も道路が崩壊するほどの大地震にみまわれています。自動車そのものは地震に強いかもしれませんが、走る道路は意外にも弱く、道路や橋が決壊することは珍しくありません。もし、自動車を運転している時に地震に遭遇したらどうすればよいのでしょうか。震度3~4くらいの揺れは気がつかないかもしれませんが、まわりを走っている自動車が急ブレーキを踏んだり、何か異変を感じたら、気をつけるようにしてください。ラジオがあれば地震速報が入りますが、音楽を聴いていたら警報が聞こえません。もし、地震だと分かったら、すぐにラジオをつけてください。
そして大きく揺れているときは真っ直ぐに走ることが難しくなります。もし、高速道路ならばすみやかに停止することが大切です。もし、一般道路ならば交差点や陸橋の下に停めるのは避けましょう。なるべく広いところに自動車を停めエンジンを切ります。その際にエンジンキーはそのまま残しておきましょう。キーレスキーなら、レスキュー隊が分かる場所にカギを置いておきましょう。もし、余裕があるなら、車検証や貴重品を持ち出しましょう。
東日本大震災では多くの自動車が津波にのみ込まれました。沿岸部を走っている場合は余震や津波にも注意しましょう。そして揺れが収まり、津波警報をラジオなどで聞いたら、すぐに高台に避難することが大切です。
運転中、地震に遭遇した時の対処方法をまとめると、自動車を置き去りにするなら、キーを残して通行の邪魔にならないようなところに停止。自動車のラジオは情報源になります。沿岸部では津波警報に耳を傾けましょう。
モータージャーナリスト 清水和夫
環境問題という点から車とエコについて解説します。
国内外の耐久レースで活躍する一方、モータージャーナリストとして自動車の運動理論や安全性能を専門にしつつ、最近ではクルマ好きが考える安全と環境をライフテーマとして執筆しています。
【URL】 | http://kaz-administration.blogspot.com/ |
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【メディア】 | 「ディーゼルこそが、地球を救う」(ダイヤモンド社)、「車安全学のすすめ」(NHK出版) 、「モーターマガジン」「ENGINE」「GENROQ」などで連載中、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレターとしての出演も多数。 |
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