トラブル解決術

  • ジャパンダのデータ研究所

自転車のブレーキが利かなくなった時の対処方法とは?

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最近、自転車のブレーキが利きにくくなってきたので、自転車屋さんに持って行き修理をしてもらいました。走行中や、出先の際にブレーキが利かなくなった時はどのように対処すればいいのでしょうか?

ブレーキがきちんと利いているかチェックしてから自転車に乗りましょう。

前後両方のブレーキが同時に利かなくなることはあまりありませんから、ここでは片方のブレーキが利かなくなった場合、どうやってブレーキをかけて安全に止まれば良いかについて理解しましょう。自転車のブレーキは前後同時に同じ力でかけるのが良いとされていますが、構造上、後輪よりも前輪のブレーキの方が良く利きます。


1) 前輪のブレーキが故障した場合

後輪のブレーキだけで止まろうと思っても、なかなか止まりません。無理をして止めようとすると後輪がロックしたまま滑ってしまい、コントロール不能に陥るので、かえって危険です。後輪がロックしないようブレーキを時々緩めながらかけて徐々にスピードを落として止まりましょう。

2) 後輪のブレーキが故障した場合

前輪のブレーキを力いっぱいかけると、つんのめって後輪が浮きます。ジャックナイフと呼ばれますが、下手をすると身体が前に投げ出されるので大変危険です。前輪は後輪よりもブレーキが利きますから、上手にコントロールすれば後輪のブレーキだけで止まるよりも短い制動距離で済みます。やはりブレーキを時々緩めながらかけて徐々にスピードを落として止まります。


ブレーキが利かない自転車は凶器になります。ゴムが減っていないか、ワイヤーが延びていないか確認し、こまめに整備して、いつもきちんと利くように調整しておきましょう。自分でも調整はできますが、命に関わるパーツなので年に一度はプロに見てもらった方が安心です。TSマークのあるお店で調整してもらえば保険も一緒に付いて来ます。整備費用込み1,500〜2,500円程度で誰が運転しても保険が有効です。


この質問に対する回答ではありませんが、急な飛び出しがあった場合など、急ブレーキをかけなければならない場面もあります。パニックブレーキと呼ばれていますが、単に前後両方のブレーキをフルブレーキングすると慣性で身体が前へ投げ出されそうになるので、お尻を後輪の上に置くように体重を後へ持って行って両方のレバーを限界まで引きます。余り使いたくありませんが、知っておくと安心です。


自転車ツーキニスト 内海潤

筆者の写真

交通ルールをしっかり守って、安全で楽しい自転車ライフを。

自転車はエコで健康的な乗り物です。手軽な反面、そのルールがあまり知られていないという事実もあります。正しい交通ルールを知って、安全な健康的な自転車ライフを送りましょう。

【URL】 TOKYOツーキニスト http://tokyo-tookinist.com/
【経歴】 NPO法人 自転車活用推進研究会 理事、 練馬区自転車駐車対策協議会 委員
【メディア】 TBS「はなまるマーケット」、フジテレビ「スーパーニュース」、 テレビ朝日「ワイド!スクランブル」などテレビ出演多数。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。