結婚式、披露宴でのテーブルマナーとは？

挙式は厳粛なセレモニーなので入場する前に携帯電話の電源は切っておきます。親族と会ったら「この度は、おめでとうございます」とお祝いの言葉を述べましょう。式場内に入るときは親族や主賓よりも先に入らないように注意してください。

■披露宴では席が決まっている

披露宴では出席者の席は決まっています。会場に入る前に座席表で確認しましょう。自分の名前が書かれた席札の席に座ります。着席は左側から座るようにします。席に着く際は、両隣の出席者に挨拶をしてから着席します。披露宴が終了したときも同じテーブルの方に挨拶します。ナプキンは軽くたたんでテーブルの上に置きます。座札や座席表は持ち帰るのがマナーです。新郎新婦に招待のお礼を述べて退場します。

■乾杯の際の注意点

乾杯のときはグラスをぶつけたりしません。胸の高さまで持ち上げ、周りにご挨拶してから口をつけます。乾杯のあとに席についてナプキンを広げます。

■食器の使い方・マナー

テーブルには既に位置皿（飾り皿）の左側にフォーク、右側にはナイフとスプーンが数多く並んでいます。オードブル、スープ、魚料理、肉料理と料理の順番に合わせて、それぞれ外側から順に使います。皿の上部にあるスプーンなどはデザート用になります。デザートのときに外側（上の方）から使います。ナイフ、フォークを落としたときは、自分で拾わずスタッフの人を呼んで拾ってもらいます。

食事中、一休みするときはナイフとフォークを「ハの字」にしてお皿の上に置きます。このとき、ナイフの刃は内側に向け、フォークの歯は下向きにします。話しながら手で持ったナイフやフォークを動かしたり、人や物を指し示したりするのは大変失礼なことにあたりますのでやめましょう。

食べ終わったらナイフとフォークは3～5時の角度に平行にお皿の上に置きます。ナイフの刃は皿の内側に向け、フォークは歯を上向きにしておきます。

■サービス係りの呼び方

サービス係りを呼びたいとき、大きな声を出して呼ぶことはしません。手を肩の高さ位に上げて合図するとスマートです。

■ご両家などからお酌を受けたときの作法

お酌は挨拶のために回ってこられます。ご両家の方の「今後とも花嫁、花婿をお願い致します」との気持ちが込められていますので、お酌を受けた方は「おめでとうございます」等、心からのお祝いの言葉を述べましょう。お酒が飲めないときは無理をせず、その旨伝えると、ソフトドリンクに変えてくれる場合もあります。

■トイレなど席を立つときのタイミング

新郎新婦のお色直しのときなど退場しているタイミングで席を立ちます。肝心の新郎新婦の入場のときや紹介のときに席にいないことは一番失礼ですので避けましょう。

披露宴は普段の食事とは異なる雰囲気で、緊張をしたり、マナーを気にしすぎたりするかもしれませんが、もっとも大切なことは、新郎新婦をお祝いしたいという気持ちです。華やかな二人の門出を見守りつつ、ぜひゲストの皆さんも披露宴を楽しんでください。