アドバイス一覧

  • ジャパンダのデータ研究所

お葬式への参列の仕方とは?

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

急なことなのですが、週末にお葬式に参列することになりました。受付から出棺までの流れを教えてください。また、葬儀・告別式に参列する際の注意点について教えてください。

途中退出は失礼!出棺までお見送りするように

そもそも葬儀とは故人を送る儀式のこと、告別式はお別れをする場のことをいいます。現在では葬儀・告別式をひとつの流れで行っていることがほとんどですが、実はお経の内容が違っていたり、作法を区別して行っていることも多いのです。お通夜と違って、葬儀・告別式に参列する際は、途中退出は失礼になります。開式までには到着し、出棺までお見送りするようにしましょう。


■受付

葬儀式場に到着したらまず受付へ向かいます。袱紗(ふくさ)からお香典を出し、芳名帳に氏名を記入します。その際、小声で「この度は誠にご愁傷様でございます」と一言添えると良いとされていますが、通常は深く一礼する程度でも大丈夫です。携帯電話は電源を切るかマナーモードにしておきましょう。


■着席

式場内では、スタッフの指示に従い着席をします。他の人に気を遣って着席を遠慮する人もいますが、席が空いていれば順につめて着席のうえ開式を待つのが礼儀です。遺族に声をかけるのはかまいませんが、開式前なので簡単に済ませます。特に喪主は開式30分前から非常にあわただしくなりますので、挨拶程度にしておくほうが良いでしょう。


■開式~閉式・僧侶退場

葬儀・告別式が始まったら、しばらくして焼香がはじまります。焼香後は、スタッフの案内に従って出棺まで静かに待ちましょう。


■お別れの儀

出棺前に、故人と最後のお別れをします。遺族は棺の中に花や副葬品を入れますが、その間、参列者は別室で待機します。遺族から声を掛けられたら一緒にお別れの儀に参加します。


■出棺

指定された場所で待機し、出棺を見送ります。故人と親しい間柄なら、遺族に火葬場同行を求められることがあります。


葬儀・お墓コンサルタント 吉川美津子

筆者の写真

今さら聞けない仏事&弔事の基本マナーをお伝えします。

仏事&弔事のマナーは難しいと思っていませんか?これまで多くの葬儀やお墓の現場に携わり、遺族と接して感じたことは、マナーの基本は弔意の心だということ。故人やご先祖に対する尊厳と、家族へのおもいやりを念頭に、なぜ特別なふるまいをいをしなければいけないのかを考えれば、自然と気持ちが行動にあらわれるはず。葬儀やお墓のことなど、ここでは一般的なマナー本に書かれている情報ではなく、死に関する分野で培った豊富な現場経験をもとに、現代に合った情報をお伝えします。

【URL】 葬儀ビジネス研究所 http://www.1sogi.com
【所属】 日本葬祭アート&デザイン協会 理事、駿台トラベル&ホテル専門学校非常勤講師他。
【メディア】 「プレジデント」、「週刊女性」、「anan」、日本経済新聞、読売新聞、「ノンストップ!」(フジテレビ)出演他。
【著書】 「葬儀業界の動向とカラクリがよーくわかる本」(秀和システム)、「まだ元気!なアナタのための終活のはじめかた」(メディアファクトリー)他。

※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。