ここまでの作業で、あなたのクルマはかなりキレイな状態になったはずです。しかし中にはガンコで、シャンプー洗車を行っても残ってしまう汚れもあります。ここではそれらへの対処法を考えて行きましょう。 まずここで重要なのは、汚れの正体を見破ること。汚れの種類によって対処法も変わります。
ドアやフェンダーなどボディの下側に付いた、黒っぽい点のような汚れ。これは溶けたアスファルトが付着したタールとかピッチと呼ばれるものです。油分が固まった汚れのため、シャンプー洗車で落ちない汚れの代表格。 ただ、最近はアスファルトが進化した事もあって、以前ほど付かなくなりました。それでも夏場は熱で溶けて付着する可能性が高まります。
落とすには専門のピッチ/タールクリーナーを使います。使い方は簡単、汚れに直接吹きかけ、数分おくと汚れが溶け出して来るので、それをウェスで拭きとります。
この他の汚れとしては、まず水アカがあります。ボディ側面に縦に入る水の流れた跡のような黒っぽい汚れです。これは本来カーシャンプー洗車で落ちるのですが、その上からワックスを掛けてしまうと格段にガンコになってしまいます。 また、鳥のフン、草木の実などが落ちて付いた汚れも、みつけてすぐに洗い流せば良いのですが、時間が経ってしまうとシミのように跡を残す事が少なくありません。これらはボディクリーナーと呼ばれている別の薬剤を使います。 詳しくは次のワックス前の下地の作り方で解説しましょう。
石川芳雄