“自分のクルマ”を持っている:2人に1人
まずは、20代の「クルマ保有状況」を見ていきます。「家に自分が運転するクルマが1台以上ある」と回答した人の割合は、51.5%。2人に1人が、“自分のクルマ”を持っているようです。
では、20代で“自分のクルマ”を持っている人は、どんなクルマに乗ってみるのでしょうか?まずは「新車 or 中古車」のデータを見てみましょう。
新車と中古車の割合は“ほぼ半々“でした。次は、具体的にどんな車種に乗っているのかを見てみましょう。
1位と2位は、室内空間が広くて使い勝手がよく、さらに経済性も高い軽自動車のスーパーハイトワゴンでした。3位と5位は、燃費もいいコンパクトカーで、4位にはミニバンもランクイン。全体的な傾向としては、やはり経済的で使い勝手のいいクルマが人気だと言えます。
また、実際に新車を購入した方の購入価格を調査をしたところ、以下のような結果となりました。
1位のN-BOXと2位のタントの新車価格は、150~200万円程度。3位のアクアは200万台なので、200万円前後の価格帯が“買いやすいクルマ”と言えそうです。
20代のクルマ購入は半数以上がローンを利用
軽自動車やコンパクトカーは価格が手頃。とはいえ、200万円もの出費になりますから、大きな買い物です。20代の人たちは、どんな支払い方法でクルマを買っているのでしょうか?「支払い方法」のデータも見てみましょう。
20代では「現金一括」での購入が約5割と、ローンや残クレとほぼ半々。現金一括が多いのは、自分のクルマを買うためにお金を貯めていた人も多いのかもしれませんね。なお、現金一括の割合は、年代が上がるごとに増加していきます。
ローンは、頭金+月々の支払いで車両価格(と諸費用、金利)を支払っていく方法です。
残クレは「残価設定型ローン/クレジット」とも呼ばれるもので、数年先の価値(残価=売却価格を想定した金額)を予め設定し、それを差し引いた金額を支払う方法です。60回払いに設定したら、60ヶ月後にクルマを返却するか残価を支払うかという選択をしなければなりませんが、月々の支払い負担が少なくて済みます。
カーリースは、ローンと異なり「リース会社からの貸与」でクルマに乗る方法。年単位の契約で、税金や整備費なども含まれた月額料金を払って乗るのが一般的なカーリースで、少しずつ利用者が増えている乗り方です。
どんなクルマが人気?
最後に、「クルマに対する価値観」のデータを紹介しましょう。通勤をはじめとした日常生活のためだけにクルマを買う人もいますが、クルマは趣味・嗜好性の高いものでもあります。クルマが好きだから高いお金を払ってもいい!と考える方もいると思います。
今回は「クルマは自分にとって趣味ですか?」という質問に4つの選択肢で答えてもらいました。この結果を、購入したクルマのメーカー別にまとめたものが下記グラフです。
メーカーごとの特色は出ていますが、「あてはまる」と「ややあてはまる」を足すと、6~7割程度の人が趣味の対象としてクルマを買っていることがわかります。たしかに、新車価格が100万円を切る軽自動車もありますが、それでも150~200万円クラスの車種に人気が集まっているのですから、ある程度の個人的な好みやこだわりを持って選んでいると言えそうです。
今回は21,486名の大規模なリサーチデータから、「20代のクルマ事情」を覗いてみました。どんな車種が人気なのか気になる所ですよね。また、予算や購入費用の支払い方法など、なかなか人には聞きづらいかもしれません。ぜひ車を検討される際の参考にしてみてください。
文:三浦太郎/インテージ、編集:木谷宗義/type-e