インターンシップの定義とは?
令和4年6月13日に『インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方』の一部が改正され、インターンシップが次のように定義されました。
学生がその仕事に就く能力が自らに備わっているかどうか(自らがその仕事で通用するかどうか)を見極めることを目的に、自らの専攻を含む関心分野や将来のキャリアに関連した就業体験(企業の実務を経験すること)を行う活動(但し、学生の学修段階に応じて具体的内容は異なる)
『インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方』より引用
これにより、職業体験や業務体感ワークを伴うものだけを「インターンシップ」と呼ぶようになりました。従来インターンシップと呼ばれていたもののうち、企業説明やPRにとどまるものは「オープン・カンパニー」、企業がCSR活動の一環として行うプログラムは「キャリア教育」と、インターンシップの条件を満たさない場合は細分化されて呼称も変わりますので、注意しましょう。
詳しくは文部科学省・厚生労働省・経済産業省のホームページから、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」のページをご覧ください。
インターンシップはどのように選ぶ?

一口にインターンシップと言っても、その種類は多岐にわたります。今の段階で自分が描いている将来のビジョンをより明確にできるインターンシップを選べるように、次の4つの基準をおさえておきましょう。
【その1】「業界・企業」で選ぶ
将来像やキャリアパスがある程度見えてきている人は、「業界・企業」から選びましょう。志望する企業があれば積極的に応募・参加し、実際の業務内容や会社の雰囲気を掴むことがおすすめです。また、志望する企業が必ずしもインターンシップを開催するとは限らないので、その場合は競合他社のインターンシップに参加し、業界全体の情報を収集すると良いでしょう。同じ業界内での様々な企業のインターンシップに参加することで、それぞれの共通点や違いがわかり、業界研究や企業研究に活かせます。
【その2】「職種」で選ぶ
「職種」とは業務内容によって区別される仕事上の役割のことで、「営業職」「事務職」などがこれにあたります。漠然と「営業がやりたい」などの希望がある人は、職種から選んでインターンシップに参加することで、その業界における「営業職」の大まかな業務内容が把握できるはずです。
【その3】「実施内容」で選ぶ
志望する業界や職種は決まっているけど、具体的に選びきれないという人は「実施内容」から選んでみては。同じ業界や職種でも、企業によって実施内容は異なります。新規事業の提案や見積り作成、営業のロールプレイングといった実際の業務に近いものもあるので、目的に応じて選びましょう。
【その4】「実施期間」で選ぶ
とにかく何かのインターンシップに参加したいという人には「実施期間」から選んでみる、という選択肢もあります。インターンシップは大きく分けて「短期」と「長期」の2種類があり、短期は数日~1週間程度、長期は1か月から長いものだと1年以上かけて実施するものもあります。そのため、様々な業界を見て回りたい人は短期が、一つの業界についてじっくり学びたい人は長期がおすすめです。
インターンシップを選ぶ際の注意点

インターンシップは限られた期間の中でいかに多くのことを学び、就活の判断材料にできるかが重要になります。インターンシップを選ぶ際には次の点に注意しましょう。
スケジュールと開催場所を確認しよう!
まず確認すべきはスケジュールと開催場所です。興味をひかれるインターンシップが見つかっても「大学の試験期間と被っていた」「開催場所が自宅から遠すぎる」など、様々な理由から参加できない場合があるかもしれません。参加が決まった後でのキャンセルは企業に迷惑がかかってしまうので、スケジュール調整をしっかり行い、開催場所も確認した上で現実的に参加できるものに応募しましょう。
選考の有無を確認しよう!
大手企業や少人数で開催するインターンシップでは、参加者の選考を行う場合があります。倍率も高く、就活の本選考と同じようにエントリーシートの提出や面接を求められることがあるので、募集が始まったらすぐに募集要綱を確認し、入念に準備しましょう。
参加希望企業の選択肢を増やそう!
「大手企業のインターンシップのみ参加する」などと、はじめから選択肢を絞らないことをおすすめします。先述のとおり、大手企業などの人気のインターンシップでは選考を行う場合があり、仮にすべての選考から外れてしまった場合は、何も参加できないことになります。また、志望する企業でインターンシップが必ず行われるという保証もありません。
就活の可能性を広げるためにも、業界や職種といった大きなカテゴリから探し、選択肢を増やしてみてください。思いもよらない新たな出会いや発見もあるかもしれません。
インターンシップの探し方には何がある?

インターンシップの探し方には様々な方法がありますが、代表的なものとしては次の6つが挙げられます。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
就活サイトを利用する
最も幅広い選択肢があります。インターンシップを募集している企業情報が網羅的に掲載されていたり、インターンシップ特集が組まれていたりするので、比較的手軽に情報を収集できます。業界や職種などの大きなカテゴリから探すこともでき、気になるインターンシップがあれば就活サイトから直接応募できるのも、忙しい就活生には嬉しいポイントです。
合同企業説明会で情報を得る
複数の企業が集まる合同企業説明会で情報収集することも効率的です。就活サイトと異なり、インターンシップの内容について企業の担当者にその場で質問できるので、より具体的なイメージが持てるというメリットがあります。全く関心のなかった業界や企業と出会える可能性もあるので、視野や見聞を広めるためにも一度は合同企業説明会に参加すると良いでしょう。
企業のホームページから応募する
企業によっては就活サイトや合同企業説明会に出展せず、ホームページでのみ募集している場合もあります。チャンスを逃さないよう、志望する企業がある人はホームページをこまめに確認しましょう。
大学のキャリアセンターを利用する
大学のキャリアセンター(就職支援センターなどとも呼ばれます)を利用することも一つの手段です。キャリアセンターは企業のインターンシップ情報を多く扱っており、その場で応募することも可能です。また、参加する前にアドバイスや、ビジネスマナー講座などのサポートを受けられることも。大学によっては企業とのつながりが深く、優先的にインターンシップに参加できる場合もあるので、積極的に利用しましょう。
ダイレクトリクルーティングを利用する
企業から直接インターンシップの案内をもらえるのが「ダイレクトリクルーティング」です。就活サイトのように自分から探して応募するのではなく、企業からのオファーに対して返答するだけで参加することができます。
注意点としては、自分が参加したい時期にオファーが来ない可能性があることです。オファーが来るまではただ待つだけになってしまうので、ほかの探し方と並行しながら利用すると良いでしょう。
先輩や知人などから紹介してもらう
志望する業界・企業で働く先輩や、過去にインターンシップへ参加した知人、家族、親戚などから紹介してもらう方法もあります。実際にその業界で働く人やインターンシップを経験した人がいれば、就活サイトや合同企業説明会よりも詳細な“生の声”を聞くことができます。
まとめ
インターンシップは貴重な職場体験の機会であり、就活の前哨戦です。「2025年卒は何が変わる?就活スケジュールを完全攻略!」の記事でも解説しましたが、2023年度に一定の条件下でのインターンシップを通じて取得した学生情報を、企業は採用活動に活用することが公的に認められました。そのため、インターンシップに参加することの重要性はより高まっています。
就活を有利に進めるためにも、目的意識を持ってインターンシップに参加し、業界研究や企業研究の精度を高めていきましょう!
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