一般的な就活スケジュール(※2025年卒の場合)
2025年卒の一般的な就活スケジュールは、前年から大きな変更はなく、
・2024年3月1日以降 採用情報解禁:企業の求人情報やエントリーの解禁日
・2024年6月1日以降 選考活動解禁:企業の採用試験(テストや面接)の解禁日
・2024年10月1日以降 正式内定
とされています。
ただ、これはあくまで政府が国内企業に要請している就活スケジュールであり、実際はこれより早く採用活動が行われ、内定を出す企業もあります。説明会や選考に応募しそびれることのないよう、早めの情報収集と準備が必要です。

就活は大学3年生・修士1年生に進級してからすぐに準備を始める人も少なくありません。
しかし、就活以外にも学内外の活動で優先すべきことがあるなど、個人の事情や考え方で就活を始めるタイミングやペースは異なります。そのためにも、まず一般的な就活スケジュール全体を把握した上で、自分なりの就活の進め方についてプランを描いてみましょう。
攻略のカギは?具体的な就活のステップを整理しよう
周囲が就活に向けて動き出すと「自分も早く始めなくては!」と焦ったり、何から手をつけて良いか途方に暮れたりするかもしれません。しかし、就活はまず自分と向き合うことがスタートです。
STEP1:自己分析をする《2023年4・5月頃~》
自分の目指す方向や適性などを客観的に把握することで、就活の軸を明確にするための作業です。働き方や将来の展望なども含め、自分自身の仕事に対する考え方をじっくり掘り下げてみましょう。
また、「今まで自分がどんな経験や行動をしてきたか」、「自分の長所・短所は何か」を洗い出し、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」や自己PRの土台を作ります。
STEP2:業界研究や企業研究をする《2023年4・5月頃~》
「興味がある」と感じた業界の動向や企業の業績などを調べてみましょう。早めにとりかかることで、さまざまな業界に目を向けることができます。解禁日より前に企業の採用活動が始まっている場合もあるので、気になった企業はリストアップして会社説明会の日程などの情報を取りこぼさないようにしましょう。
STEP3:エントリーシート作成の準備をする《2023年6月頃~》
STEP1・2の成果を活かしながら、自己PRや志望動機をアウトプットする作業を始めましょう。選考開始時に提出するエントリーシート(ES)作成の準備になりますが、インターンシップの参加に選考を受けなくてはならない企業もありますので、早めにある程度まとめておくと安心です。その後もブラッシュアップを重ねていくと良いですね。
STEP4:インターンシップに参加する《夏・冬》
企業が開催するインターンシップに参加して、さらに詳しい情報を集めましょう。企業によりますが、夏のインターンシップは2023年7~9月頃、冬のインターンシップは2023年11月~2024年2月頃に実施されます。実際の業務を体験できることもあるので、企業や業界への理解が深まります。また、OB・OGに話を聞くことも、自分に合った就職先を見つける手がかりになるでしょう。
STEP5:テストや面接対策をする《2023年11月頃~》
多くの企業で実施されている適性検査「SPI」や、一般常識などの筆記試験の対策も早めに行っておきましょう。また、面接の質疑応答のシミュレーションやマナーのおさらいも必要です。「書類選考に通ってから」ではなく、学業の試験期間などとうまく調整しながら余裕をもって準備を進めましょう。
STEP6:プランを立ててエントリー開始!《2024年3月》
3月の採用情報解禁後は、希望する企業にエントリーシートを提出したり、説明会に参加したり、活動が一気に本格化します。最初から本命や大企業だけに絞ってエントリーしてしまうと、もし内定が思うようにもらえなかった場合、その後の選考が厳しい状況におかれる可能性が高まります。STEP2の業界・企業研究の成果を活かして、幅広くエントリーのプランを組み立てておくことをおすすめします。
就活を攻略するためには、エントリー前の準備が大切です。研究や情報収集を進めていくうちに考えが変化したり、新しい興味が見つかったりすることも少なくありません。スケジュールに余裕をもって、自分と向き合う時間をしっかり取るようにしましょう。
2025年卒の就活は今までと何が変わる?
夏に行われるインターンシップは、2023年4月から順次情報が解禁され、2023年6月頃から開催されます。
2022年6月に文部科学省・厚生労働省・経済産業省は、「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」を改正しました。これにより、2023年度に一定の条件下でのインターンシップを通じて取得した学生情報を、企業は採用活動に活用することが公的に認められました。採用情報解禁前のルール変更であり、インターンシップの重要度がより一層高まると考えられます。同時にインターンシップを行わない企業への理解の深め方との違いを学生自身がどう捉えて進めていくかも、大切なポイントになると言えるでしょう。
またコロナ禍の影響で、ここ数年は会社説明会や面接もオンラインでの開催が定着しましたが、2025年卒の採用活動は「対面型」または対面とオンラインの「ハイブリッド型」の増加が予想されています。会社説明会や面接の予定を組むときは、あまり無理な日程にならないよう調整しましょう。
まとめ
長期化・早期化と言われている就活ですが、自分なりの就活スケジュールを立てるためにもやはり早めの準備が大切です。就活を通して自分と向き合う時間は、さまざまな面で自身が成長できるチャンスでもあります。自分の夢につながる充実した就活になるよう、この機会を最大限に活かせると良いですね。