まずは「節約」!見直せる出費は?

節約のために出費を計算中

まず意識すべきことは、「支出を把握し、減らす」。支出が把握できていないと、「光熱費が払えなくて電気が止まった!」ということにもなりかねません。

支出は大きく、毎月の支出額に大きな変動がない「固定費」と、支払う金額が変わる「変動費」に分けられ、この2つの費用を節約することで、家計に余裕が生まれ、貯金できるようになります。
それでは、支出を把握・削減できる方法を見ていきましょう!

家計簿をつける

「何に使ったかわからないけど、いつの間にかお金がない」という経験はありませんか?
支出を把握するためには家計簿をつけましょう。

家計簿はどんな形でもOK。ノートに手書きでも、表計算ソフト「Excel」でも、最近ではレシートの写真を撮るだけで家計簿に入力してくれるアプリなどもあります。自分のライフスタイルに合わせて続けられるものを選ぶとGood!

固定費を見直す

支出を減らす際には、節約効果の大きい固定費から見直しましょう。固定費とは、家賃や光熱費、水道費、通信費といった、「毎月必ず発生する費用」のことです。

通信費は契約しているプランや加入時からつけたままになっている補償を見直したり、スマートフォンを格安SIMに変えたりして減らすことができます。機種や料金プランは次々に新しいものが登場するので、常に情報にアンテナを張っておきましょう!また、Wi-Fi無料物件に住んで通信費を抑えるという方法も。

光熱費や水道費は、電気のつけっぱなしをしない、水を流しながら食器を洗わないなどの基本的な対策で削減することが可能でエコにもつながります。日頃から意識してみましょう!

変動費を節約する

変動費とは、食費や日用品費、交際費、交通費など、「支払いをするたびに変わる費用」のことです。なかでも食費は変動費の多くを占めていますが、節約しやすい費用でもあります。

例えば、ついつい買ってしまうペットボトルの飲み物。マイボトルを持ち歩けば1回につき150円ほどの節約が可能に。そのほかの変動費も工夫次第で節約できるものが多くあります。

毎日外食しない、日用品はコスパの良いものを選んで大切に使う、電車の代わりに自転車を使うなど、小さな積み重ねが節約につながりますよ!

アルバイトや副業、「ポイ活」で収入アップ!

通帳をみて収入を確認

節約だけでなく収入を増やすことも大切。収入が増えると、好きなことやチャレンジしたいことに使えるお金も増えるので、毎日が豊かになりますね!
それでは、収入アップにつながる方法を見てみましょう!

アルバイト・副業を始める

まだアルバイトしていない人はアルバイトを、すでにアルバイトをしている人は副業を始めてみてもいいかもしれません。まかないのあるアルバイトであれば、食費を浮かせつつ、収入を増やすことができます。また、単純にお金を稼ぐだけでなく社会経験にもなるので、社会人になる前段階の準備としても有効です。

副業は、家に居ながらできるアフィリエイトブログやプログラミング、モニターアンケートなどが人気なようです。大学生活で学んだことを活かしつつ、更なる学びが得られることもあり、継続して実施したことは就職活動でのアピールポイントにもなりますよ。

ポイ活(ポイント活動)をする

コツコツ作業するのが得意な方は、「ポイ活」がおすすめ。ポイ活とは、「ポイントサイトのポイントや、キャッシュレス決済サービスを利用した際に付与されるポイントなどを貯めたり使ったりする活動」のことです。

ポイントサイトでは、簡単なアンケートに答えるだけでポイントが貯まり、色々な店舗で使える「共通ポイント」や通販サイトのギフト券などに交換できます。代表的なポイントサイトは、モッピーやECサイト、ハピタスなどがあります※。最初のうちはタイパ(タイムパフォーマンス、時間対効果)があまり高くありませんが、アンケートに答えていくとポイントの単価が上がることがあるので、寝る前やスキマ時間などにやってみては?

また、普段の買い物や固定費の支払いは、クレジットカードやQRコード決済、バーコード決済などのキャッシュレス決済サービスを使うと、よりポイントが貯まりやすくなります。スーパーやドラッグストア独自のポイントに加え、共通ポイントも獲得することが可能です。

※2023年1月現在

投資を始める

ある程度収入に余裕が出てきたら、一部を投資してみませんか?

「投資=危ない、騙される」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、投資は短期視点よりも、長期視点で計画的に資産を形成することを目的としています。預貯金よりも金利が高いものが多いため、結婚やマイホーム・自動車の購入といった大きな金額を必要とするライフイベントへの備えに向いています。もちろん元本割れのリスクもありますが、分散投資や長期運用などの対策でリスクを抑えることも可能です。

投資初心者は、比較的リスクが低く国がルールを定めている「つみたてNISA」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」から始めてみましょう。

「つみたてNISA」は少額から始められる投資信託で、18歳以上であれば口座開設できます。通常、投資には税金がかかりますが、つみたてNISAは年間の投資上限額40万円(最長20年)までは非課税で投資が可能です。(2023年1月時点)

「iDeCo」は元本確保型と投資信託の2種類から選べる年金制度で、月額5000円から積み立てができます。20歳から65歳まで運用することができ、掛け金が全額所得控除の対象になるので節税効果が見込めます。

また、最近では、ポイ活で貯めたポイントを投資できる「ポイント投資(ポイント運用)」というサービスもあります。現金の代わりにポイントを使うのでリスクが低く、利益を現金で受け取ることも可能です。投資の疑似体験ができることから、初心者でも始めやすい投資方法ですね。

他にも、投資には株式投資やFXなどさまざまな種類があります。しかし、これらはある程度投資の知識がないと運用が難しいもの。もし興味があれば、きちんと勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

資産運用という点では、積立型の保険もおすすめです。掛け捨て型の保険と異なり、支払った保険料を積み立てて運用できるため、支払った保険料の総額よりも多くの保険金を受け取れる場合があります。保険の加入を考えている人は、積立保険を検討してもいいかもしれませんね。

まとめ

無理に節約して食費を削ったり、友達付き合いを減らしたりすると、ストレスになってしまいます。無理なく続けるためには、節約の目的と貯金の目標金額を明確にすることが大切です。大学生活でしか体験できないことにはしっかりとお金を使いつつ、まずは支出を減らすことから始めてみましょう!

※本コラムに掲載の「投資」「副業」については、一般情報をもとにした一例を掲載しています。ご自身で判断の上、状況にあった「投資」「副業」を選択してください。