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グランピングってなに?気になる魅力と注意点

近年、アウトドアの新しい楽しみ方として注目を集めている「グランピング」。魅惑的なさまを意味する「glamorous(グラマラス)」と「camping(キャンピング)」を組み合わせた言葉で、キャンプの自然体験とホテルのような快適性を両立した宿泊スタイルです。その魅力や注意点、グランピングの種類について紹介します。

手ぶらで楽しめる快適キャンプ

グランピングはひと言で表すと「リゾート感覚で手軽に楽しめるキャンプ」です。室内にはベッドやソファ、電気、暖房などが完備されており、自然と近い距離にありながらもホテルのように快適な設備が整っています。食事は食材を持ち込んだり調理をしたりする必要はなく、厳選された地元食材を使ったBBQが提供されたり、シェフのコース料理がふる舞われたりするなど、施設ごとに個性ある食事が味わえることも人気の理由です。

一般的にキャンプといえば、テントの設営から食事の準備、撤収など、さまざまな作業を自分で行なう必要があります。それが醍醐味でもある一方で、わずらわしさを感じる人もいるでしょう。そんなときは手ぶらで楽しめるグランピングがおすすめです。基本的な道具はすべて用意されているので「キャンプをやってみたいけど道具がない」「小さな子どもがいるから心配」という人でも安心。テントタイプのグランピングが一般的ですが、コテージやトレーラーハウスなど、多様な宿泊形態が登場しています。

また、準備や片付けの手間がないので、時間を有効に使えることも利点といえます。施設周辺ではカヌーや釣り、サウナなど、その土地の特色に合わせたアクティビティが体験できます。日中は外で思いきり汗を流し、夜はぜいたくな空間でゆったりした時間をすごしてみてはいかがでしょうか。

星空とグランピングドーム
長野県南部に位置するグランピング施設「アルプスBASE」は、アルプスに囲まれた絶景のロケーションが特徴。室内にはベッドや冷暖房が完備され、夕食は地元食材を使ったBBQが楽しめる。

ロケーションや環境はさまざま。充分な下調べが肝心

施設によってサービス内容や価格が異なるため、事前に調べておくことが大切です。グランピングの平均相場は1泊2食付きで1人2万円ほど。通常のキャンプと比較すると費用は高くなります。

また快適な設備が整っているとはいえ、自然のなかにいることには変わりありません。ときには虫が飛んでくることもあり、屋外ですごす時間が多いため季節や天候に配慮した服装の準備が必要です。

もうひとつ、人気のグランピング施設は予約が取りづらいこともあります。とくに大型連休などは予約開始直後に埋まってしまうこともあるため、早めに計画を立てることが望ましいでしょう。

青空とグランピングドーム
グランピング施設はキャンプ場と同様に森や高原、海沿いなどにあることが多い。設備やサービスが整っているとはいえ虫除けや日焼け、防寒などの対策は必須。(写真:千人塚公園キャンプ場)

多様なタイプのなかから、自分好みのグランピングを選んでみよう

グランピングは大きく4つの宿泊タイプに分類され、雰囲気や楽しみ方も異なります。グランピング施設を選ぶうえで、まずは「どんな施設に泊まりたいか」を考えておくとよいでしょう。ここではそれぞれの特徴を紹介します。

テントタイプ:もっともポピュラーなグランピング施設で、大型のドームテントやコットンテント、モンゴル式のゲルテントなどが主流です。室内にはベッドや家具、照明などが設置され、快適さを追求しながらもテント泊気分を気軽に味わえます。

トレーラーハウスタイプ:トレーラーハウスとはアメリカを中心に活用されてきた移動式の家のこと。室内にはキッチンやバスルームなどの設備が整い、ホテルのような快適さがあります。まるで旅に出ているかのようなワイルドさも魅力で、友人との旅行にもおすすめです。

ツリータイプ:木の上に建てられた家(ツリーハウス)や、木と木のあいだに張られた浮遊するテント(ツリードーム)ですごします。まるで木に包まれるような自然との一体感はツリータイプならではの魅力。一般的なキャンプとは違う、非日常的な体験が楽しめます。

建物タイプ:バンガローやキャビンなどのかわいらしい小屋タイプのものから、コテージやヴィラなどの別荘に近いタイプまでさまざまです。充実した設備が特徴で、テントが苦手な人や小さな子ども連れの家族でも安心して利用できます。

ひと言でグランピングといっても、その外観や設備、提供されるサービスはさまざま。目的や好みに合わせて自分にピッタリな施設を選んでください。

森の中に佇むツリードームテント
まるで宇宙船のように浮かぶツリードームは訪れた人をワクワクさせる。長野県松川町の「南信州ツリードームまつかわ」では「SORA」「TUCHI」「KAZE」の3タイプのツリードームを設置。近隣では、果樹園でのくだもの狩りや川遊び、絶景の低山ハイキングなどのアクティビティが楽しめる。

文◎橋爪勇志




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