秋バテって何?どんな人がなりやすいの?
「秋バテ」とは、秋におきる不調のことです。
主な症状は…
・疲れやすい
・やる気が出ない
・胃腸症状
・1日中眠い
などの不調を感じるかたが多く、夏バテとよく似ています。
夏バテを引きずってそのまま秋バテに移行してしまうこともあります。
秋バテになりやすい方は…
・夏に冷たい飲食物を多くとった
・手でさわるとお腹のあたりが冷たい
・元々、胃腸が弱い
・寒暖差があると不調をおこしやすい
などの傾向があります。
秋バテ予防に暦を活用する
秋バテ対策は涼しくなってから行うよりも、まだ暑さの残る時期から開始したほうが効果が上がります。でも、暑い季節は秋のことなど忘れています。そこで活用したいのが暦(こよみ)です。
暦の上ではもう○○といった使われかたをすることが多いのは、四季をさらにこまかく6つに分けた二十四節気です。
8月に「暦の上ではもう秋」という情報を聞いた方は、まだ熱中症警報が出る日もあるのに、実感が湧かないと感じたのではないでしょうか。
少し早めに季節の移り変わりを知らせてくれる暦。この「少し早い」という性質を利用して、来る季節の健康管理スタートのリマインダーとして活用すると、季節の移り変わりからくる健康状態のゆらぎを和らげることが期待できます。
夏バテを引きずらない食生活
秋バテ予防のために暑さが残る時期に対策しておいたほうがよいことは、夏バテを引きずらないことです。秋の寒暖差から体温を安定させるために、体はかなりエネルギーを使い、自律神経を働かせる必要があります。秋の体は体力勝負です。
そこで活用したいのが、冷たいものをとりがちな夏の胃腸ダメージを癒しつつ、消化にやさしく体力をつける食材です。薬膳では、そのような目的で食材を選ぶときに「イモ類」を使います。
疲れて料理をしたくないときでも、蒸し器やレンジで加熱すれば単品でとることも可能ですし、食欲がないときでもイモ類のポタージュスープは食べやすく栄養が吸収されやすいです。
夏バテで火を使った調理が辛ければ、市販のポタージュスープを活用するのもよいでしょう。
夏よりも秋が疲れるかたは意外と多い
夏の疲れを引きずったまま、気温が下がる、徐々に空気が乾燥してくる秋を迎えると、風邪などの感染症にかかりやすくなったり、疲れが心のコンディションの悪化を招く原因になることもあります。
夏よりも秋のほうが不調を強く感じるという方は意外と多いです。季節の変化で心と体のコンディションにゆらぎを感じる方は、季節の健康づくりを先取りして生活習慣を整えることを始めてみましょう。
編集/サンキュ!編集部