成田空港に到着してから、飛行機に乗るまでの流れとは? Q

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今度、家族で海外旅行に行く予定です。成田空港発なのですが、久しぶりの海外旅行なので空港に到着してから飛行機に乗り込むまでの流れについて改めて予習しておきたいです。成田空港からの飛行機に乗るまでの、出国の流れについて教えてください。

成田空港には第1・第2・第3ターミナルがあります。国際線は出発の2時間前、LCCなら3時間前に到着しましょう。

A

成田空港到着まで

時間のルール

国際線を利用する場合
・空港到着:出発の2時間前
・チェックイン(搭乗手続き)締切り:出発の1時間前

が一般的なルールです。

空港や航空会社、座席のクラスによって、チェックインや手荷物あずかりの締切り時間などのルールが異なります。成田空港の場合、国際線のチェックインの締切り時間を「1時間前」に設定しています。

手荷物をあずけるためにチェックインカウンターに並ぶ際に、時間帯によっては長蛇の列になり、チェックインカウンターは大変混みあいます。余裕を持ってチェックインするよう心がけてください。

利用航空便の出発時刻の2時間前、LCC(ローコストキャリア)は3時間前をめどに、空港に到着するとよいでしょう。

成田空港へのアクセス

成田空港へのアクセスは、リムジンバスや電車(成田スカイアクセス線、京成本線、JR線)などの公共交通機関、または自家用車・レンタカーなどがあります。

電車であれば、都心から特急電車(京成スカイライナーやJR成田エクスプレスなど)で所要時間は1時間弱です。

東京駅・銀座駅・大崎駅からは、一律1000円のシャトルバスも運行されています(渋滞なしの場合、所要時間約60~75分)。

自家用車の検討は家族やグループ旅行の場合におすすめです。
成田空港は、羽田空港に比べて駐車場の保有台数が多く、料金も比較的安いです。都心から向かう場合、東京ディズニーリゾート付近を通過するため、混雑する時期の自家用車利用は早めの出発を心がけましょう。

成田空港国際線利用の留意点

成田空港には、「第1ターミナル」「第2ターミナル」「第3ターミナル」があります。
利用する航空会社によってターミナルが異なりますので、事前に利用ターミナルと、そこまでのアクセス方法を確認しておきましょう。

第1ターミナルと第2ターミナルは、シャトルバスが7~10分間隔で結んでおり、所要時間は約10分。

第3ターミナルは、LCC専用ターミナルです。第2と第3ターミナル間もシャトルバスが運行しています。バスの所要時間は約5分ですが、徒歩でも約15分の距離です。

電車では、第1ターミナルが「成田空港駅」、第2ターミナルが「空港第2ビル駅」と表示されています。下車駅を間違えないよう注意しましょう。 

成田空港に到着したら

成田空港に到着したら、まずチェックイン(搭乗手続き)をします。
第1ターミナルは、4階が出発ロビーです。南ウィングと北ウィングにわかれています。
第2ターミナルは、3階が出発ロビーです。
第3ターミナルは、2階が出発ロビーです。

ツアーでの旅行の場合は、あらかじめ指定された集合場所へ向かいましょう。

チェックイン

個人でチェックインする場合は、自動チェックイン機を利用してチェックインをします。
時間帯によってはチェックインカウンターが混雑します。時間に余裕がない時ややり方が分からない時は、空港にいる航空会社の職員に声をかけて手伝いを頼みましょう。

チェックインに必要なものは、パスポートと航空券です。
手元にあれば紙の航空券、もしくは最近増えてきているeチケット(予約後にメール添付で受け取ることができる航空券)でもチェックインが可能です。eチケットをプリンターで紙に印刷したものか、eチケットの情報をスマートフォンなどの画面で提示します。

eチケットについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

ウェブチェックインがおすすめ

近頃は、ウェブチェックインを導入する航空会社が増えています。

自宅やオフィスにいながら、ウェブ上で出発予定時刻72時間前(方面によっては24時間前)から1時間前までにチェックインできるのがウェブチェックインです。

あらかじめ搭乗券(ボーディングパス)をご自身でパソコンなどから印刷し、空港に持参します。そうすることで、チェックインカウンターの長蛇の列に並ばずにチェックインできるため、自宅などにプリンターがある方にはおすすめです。

あずける手荷物がなければ、そのまま保安検査場へと向かいます。
手荷物をあずける方は、成田空港の場合40分前までにカウンターにあずけましょう。

事前にチェックインが済んでいれば少し余裕をもって行動できます。可能な場合は、ぜひウェブチェックインをするとよいでしょう。 

荷物あずかり

チェックインが済んだら手荷物をあずけます。
あらかじめウェブチェックインでチェックインを済ませた方も、あずける手荷物がある場合はチェックインカウンターへ行きましょう。

航空会社にあずける手荷物のことを、受託手荷物といいます。
スーツケースなどを受託手荷物として無料で航空会社にあずける場合、重さや個数に制限があります。無料であずけられる範囲は、事前に航空会社のホームページなどで確認しましょう(座席のクラスによっても、重量・個数の制限範囲に違いがあります)。

受託手荷物が重量オーバーした場合、別途、超過料金が課せられますので注意しましょう。

機内手荷物

受託手荷物だけでなく、機内に持ち込む手荷物にも重量・個数の制限があります。また、機内への持ち込みが禁止されているものもありますので注意しましょう。

カッターナイフやゴルフクラブ、爪切りや眉バサミ、先が尖ったものなど、凶器となりうる物品は、すべて航空機内への持ち込みが禁止されています。

これらは機内持ち込み手荷物に入れずに、航空会社にあずける受託手荷物の中へ入れて、機内に持ち込まないようにしてください。

液体類は100ミリリットル以下の小さな容器に入れ、透明なジッパー付きのプラスチック袋(1リットル以下)にまとめて入れる必要があります。

化粧水やコンタクトレンズの洗浄液など、液体類を持ち込む必要がある場合は、あらかじめ小さな容器に入れかえ、プラスチック袋にまとめて入れておきましょう。容器をまとめたプラスチック袋は、1人1袋まで持ち込むことができます。

また、使い捨てライター(1人1個まで)やたばこ、機内で必要とされる医薬品やベビーミルク(要申告)は持ち込むことができます。

セキュリティチェック(航空保安検査)

Departure(出発)へ進むと、まず、セキュリティチェック(航空保安検査)があります。

ポケットのなかの鍵や携帯電話、金属製のベルトや女性のヒール靴は金属探知機に反応してしまいます。セキュリティチェック前に身からはずし、手荷物トレイのなかに入れて検査してもらいます。

搭乗

搭乗ゲートへは、航空機の出発予定時刻の30分前に着くようにしてください。出発10分前を過ぎると搭乗できない場合があります。

搭乗ゲート付近には、カフェやレストラン、免税店などが並びます。
トイレや喫煙室、両替ができる銀行の出張窓口や、海外旅行保険専用の自動販売機なども設置されています。早めにゲート付近へ行って、空港ショッピングを楽しむのもいいですね。

機内で飲みたいペットボトル飲料やお菓子、海外の友人・知人へのお土産の購入もおすすめです。化粧品や酒類・タバコ類などは免税で購入できます。

筆者の写真

情報提供 千葉 千枝子

淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。

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