日本の国番号は?国際電話とコレクトコールのかけ方とは? Q

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初めての海外旅行で旅行先から日本に国際電話をかけたいと思っています。国際電話のかけ方とコレクトコールのかけ方について教えてください。

国際電話もコレクトコールも市外局番の最初の「0」は外して伝えましょう。

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最近では海外旅行にも日本国内で使用している携帯電話を持参する方が多くなっていますね。旅行先から日本にいる友人などに電話をする機会も、昔に比べてずっと多くなっていることと思います。この機会に国際電話のかけ方やコレクトコールのかけ方をしっかりマスターしましょう。

国際電話のかけ方

まず、国際電話のかけ方ですが、電話番号の最初に国番号を押して、続いて市外局番の最初の「0」を外してダイヤルするようにします。

国番号とは国や地域に割り当てられた数字のことで、代表的な国の国番号は以下の通りです。
日本     ・・・81
アメリカ   ・・・1
中国     ・・・86
オーストラリア・・・61
韓国     ・・・82
台湾     ・・・886
フランス   ・・・33

ホテルの客室からダイレクトに国際通話をするときは、まず外線番号を先に押す必要があります。国際通話の外線番号は客室の電話器や備え付けの説明書に書いてあるのが一般的です。

・海外から日本(東京)へ電話をする例
例えば国際通話の外線番号が「9」のホテル客室から、日本(東京の市外局番03)へかけるときは次のようになります。

・9(外線)+81(国番号)+3(市外局番の最初の「0」を外す)+ 電話番号

なお、携帯電話に国際通話をするときは、例えば090の最初の「0」を外して、市外局番を90にします。

コレクトコールとは

コレクトコールとは、電話をかけた側ではなく、受けた側が通話料金を支払う仕組みのことを言います。 一般の国際通話と比べると通話料のほか手数料もかかるため割高となりますが、料金は電話を受けた側が支払うため、所持金が少ないときなどに便利な方法です。
ただし、相手方が受け取りを拒否した場合は通話ができませんので注意しましょう。

コレクトコールのかけ方

ホテルの客室からコレクトコールを申し込む際には、まずオペレーター(電話交換手)を呼び出します。
代表的な国のオペレーターの呼出し番号は以下の通りです。

アメリカ   ・・・0(ハワイを含む)
中国(北京) ・・・115
中国(上海) ・・・95115
オーストラリア・・・12550
韓国     ・・・00799
台湾     ・・・100
フランス   ・・・003381

オペレーターの呼び出し番号は、電話、ホテルによって異なる場合があります。詳しくはホテル客室備え付けの電話器などに記載されている番号をご確認ください。

オペレーターが電話に出たら、「オーバーシーズ コレクトコール プリーズ!」(例文:Overseas collect call to Tokyo, please. 東京へ国際コレクトコールをお願いします)と言って、次の手順で通話先を伝えます。

1.国名 to Japan
2.都市名もしくはエリアコード(市外局番の先頭の「0」をとったもの。例えば東京03であれば、3になります)
3.通話したい相手先の電話番号

国や地域によっては、一度電話を切ってオペレーターからの折り返しを待つこともあります。そのときは、必ず自分の名前と電話番号(ホテルであれば、ホテル名と代表の電話番号、そして客室番号)を伝えなくてはなりません。

ホテルの電話番号などは、電話器や周辺のメモパッドなどに記載されているので、事前に用意しておくと慌てることなく対応できて安心ですね。

筆者の写真

情報提供 千葉 千枝子

淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。

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