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パスポート申請から受け取り方法とは?
初めての海外旅行を計画しています。パスポートも初めて申請します。パスポートの申請から受け取りまでの基本的な流れを教えてください。また、パスポート申請の際の注意点があれば教えてください。
パスポートの申請から受領まで1週間程度かかりますので早めに準備するようにしましょう。
パスポートとは
海外旅行に行くためには、まずパスポート (旅券)を取得する必要があります。日本旅券は、日本国民であることの身分証明書(国籍証明書)であり、外務大臣が発給するものです。
本人を安全に旅行させるために、必要な保護援助を関係諸官(入国審査官、税関職員、警察官など)に対して要請する公用文書の役割を持ちます。
パスポートの有効期限は10年と5年の2種類あります
パスポートには以下の種類があります。
・公用旅券
・一般旅券 一往復用
数次往復用
公用旅券は国の用務のために渡航する人に対して発給されます。一般旅券の一往復用は、1回の出入国に限り有効なパスポートのことです。渡航先が明記されており、有効期限(5年間)があります。
数次往復用は、有効期間内は何度でも出入国が可能で、渡航先も限定されません。普段わたしたちが取得する一般のパスポートです。
有効期間は旅券法上原則10年間とされていますが、5年間有効旅券を希望することもできます。未成年の方は5年間のパスポートのみ申請が可能です。
10年間と5年間とでは、発給手数料(都道府県収入証紙と収入印紙)の額が異なりますので、まずは10年間か5年間かどちらを申請するかを決めましょう。
パスポートの申請窓口と受領まで
パスポートの申請先は、住民登録をしている各都道府県のパスポート申請窓口になります。住民登録をしている都道府県でなければ、勤務地の近くなどでは申請できないので、注意しましょう。
申請窓口の営業時間は各都道府県により異なりますが、東京都の場合は下記の時間帯に受け付けています。
[月~水曜日] 午前9:00~午後7:00
[木・金曜日]午前9:00~午後5:00
夏休みの近い6~7月、年末年始休みの前後、仕事終わりの17:00~19:00などは混雑が予想されますので、時間に余裕のあるときに申請することをおすすめします。
申請から受領までは通常1週間程度かかるので、余裕をもって申請するようにしてください。具体的には、土曜日・日曜日・祝日、年末年始、国民の休日や振替休日を除き、最短でも6日かかります。
渡航先によってはビザ(査証)が必要になりますので、くれぐれも申請は余裕を持って行ってください。年末年始は、12月29日~1月3日は窓口がお休みのため、その前後は大変混みあいます。早めに申請して受領できるように、準備しておきましょう。
初めてパスポートを申請する方の持ち物は下記のとおりです。
申請書類を揃えるのに時間がかかる場合もありますので、それぞれの書類を手に入れるのにどれくらい時間が必要か、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
・般旅券発給申請書:1通
・戸籍抄本または戸籍謄本(申請日前6か月以内に発行されたもの):1通
・写真(規格を満たすもの):1枚
・本人確認のための書類:1点または2点
パスポートの代理申請は誰ができる?
申請と受領は、原則、申請者本人が行わなくてはなりませんが、申請者の配偶者、または二親等以内の親族(親・子・兄弟・祖父母・孫)、申請者が指定する者(旅行業者など)であれば、代理申請も可能です。
ただし、受領は本人にかぎりますので注意しましょう。申請は平日のみの受け付けとなりますが、受領に限り日曜日も受け付けるパスポートセンターがあります。
申請と受領は、同じ場所(申請書を提出した旅券窓口)になります。お住まいの地域によっては、申請場所が複数ありますので、その場合は受領時を考えて申請場所を選択するとよいでしょう。
パスポートを申請すると旅券引換書が渡されます。旅券引換書に書かれた交付予定日が来たら、できるだけ早く、受け取りにいきましょう。パスポートは、発行日から6か月以内に受領しないと失効してしまいますので注意してください。
発給手数料は、パスポート受け取り(受領)のときに、都道府県収入証紙と収入印紙の購入窓口で支払います。申請時には支払いません。
パスポートの申請は海外旅行への第一歩です。パスポートの申請の流れをしっかりとおさえて時間に余裕をもって準備するように心がけたいですね。
情報提供 千葉 千枝子
淑徳大学 教授。中央大学卒業後、富士銀行入行。シティバンクを経てJTBに入社。96年に独立、運輸・観光全般の執筆、講演活動を行うほか、TV・ラジオにも多数出演。観光人材の育成に注力する。