積雪時の外出(通勤・通学)で注意する点とは?
私はあまり雪が降らない地域に住んでいます。先日、久しぶりに雪が積もり、通勤時に転倒してしまいました。幸い、大きな怪我はなかったのですが、私のように雪に慣れていない場合は、どのようなことに注意をして外出すればいいのでしょうか?積雪時に注意すべき点について教えてください。
帽子をかぶって頭部を守り、両手を空けてゆっくり歩きましょう
普段雪が降らない地域で積雪した際には、まず外出せずに済ませることを考えます。とはいえ、職場や学校へ出かけないわけにはいきませんから、積雪時に外出する際には「転ばないようにする」「転んでもケガをしないようにする」準備をしましょう。
■積雪時の服装・靴について
暖かい格好をすることはもちろんのこと、転んでもケガをしないような格好をすることを意識しましょう。
●帽子をかぶる
転んだ時に頭を守ることをまず1番に考えましょう。厚手の毛糸の帽子は衝撃を吸収しやすく適しています。長めのマフラーを首に巻いておくのも有効です。
●手袋をつける
転んだ時に手をすりむいたりしないようにすることはもちろん、手をポケットに入れて歩くことがないようにするためにも、手袋が必要です。
●溝が深い靴をはく
底が平らな革靴、接地面が小さなハイヒールなどで雪道を歩くのは滑りやすく大変危険です。雪国であれば冬靴が常備されていますが、ない場合はできるだけ靴底に溝がある靴を選んでください、長靴も適しています。
■積雪時の歩き方・注意点について
積雪時に屋外を歩く際には、滑りやすい場所を避けて、急がずゆっくり小さな歩幅で歩くことを意識しましょう。
●小さな歩幅で前に体重をかけて歩く
乾いた路面を歩く際は体重をかかとにかけがちですが、雪道でこの歩き方をすると転びやすくなります。積雪した路面では重心をやや前にし、足の裏全体を路面につけるようにし、小さな歩幅で歩くようにしましょう。
●滑りやすい場所を避けて歩く
横断歩道や歩道の白線部分、建物の出入り口にある石のタイル、マンホールや工事の鉄板の上などは、積雪すると大変滑りやすくなるため危険です。またバスの降り口や交差点など、往来が激しい場所も雪が踏み固められて滑りやすくなるため、注意して歩きましょう。
●転びやすい歩き方をしない
雪道を歩く時は足下を意識する必要があります。急いでいたり携帯電話を操作しながら歩くと、注意力が散漫になるため危険です。また両手で荷物を持ったり、ポケットに手を入れながら歩くと転んだ際に体を守れないため、荷物は背負うようにしたり、手袋をつけるようにしましょう。
●自転車やバイクには絶対に乗らない
雪の日に自転車やバイクに乗るのは絶対にやめましょう。積雪した路面は滑りやすく、特に凍結した場所ではハンドルもブレーキもきかなくなり、大事故につながる恐れがあり大変危険です。
備え・防災アドバイザー 高荷智也
身近な危機に対応できる、暮らしの備え・防災をお伝えします。
「備え・防災は日本のライフスタイル。」世界有数の災害大国日本において、私たちの身近に潜むリスクに対処するためには、生活の中に備え・防災を取り込む必要があります。個人と家庭の視点で、暮らしの備えをご案内します。
【URL】 | http://sonaeru.jp/ |
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【経歴】 | 2007年に本業のかたわらで始めた防災ブログが反響を呼び、2011年より防災をテーマとしたセミナー・執筆・メディア出演を開始。2015年に、屋号をソナエルワークスと定め、以来インターネットメディアや講演会などを中心に活躍中。1982年、静岡県生まれ。 |
【メディア】 | テレビ、新聞、雑誌など出演多数、生活者視点の分かりやすい防災アドバイスに定評がある。著書に「中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド(2015年)」、他。 |
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