家計を見直す1 一人暮らしの家計の内訳とは?
今年の春から一人暮らしを始めました。今までとは違い、お金の管理や家計のやり繰りも、全て自分で管理していかなくてはならないので、家計簿をつけることにしました。一般的な一人暮らしの家計は、どういった内訳が理想的なのでしょうか?一人暮らしの家賃や食費など、具体的な内訳について教えてください。
はじめての貯め期。ここで「お金管理術」を身につけましょう。
●4分の1貯金を目標に
一般的に独身時代は人生における貯め期の1つと言われています。一人暮らしを始めたタイミングで、貯金習慣やお金の管理術が身についたら、その後の暮らしでも活かすことができます。貯め期は独身時代、共働き時代、子どもが独立してから退職するまでの3回あると言われています。
20代、30代の人は多くの場合、独身・共働き時代にあたりますが、どのくらい貯蓄しているのでしょうか。データによると手取年収(税金などを除く実際に通帳に振り込まれる年収)のうち、20代では25.3%、30代では31.8%、貯蓄しています。そのため、一人暮らしを始めたばかりの人は自分の手取り年収の25%程度を貯蓄目標に定めたいですね。
引っ越しをしたばかりの頃や、環境が変わったばかりの時には費用がかかりがちです。はじめから無理しすぎず、目標の比率を頭に入れて徐々に近づけていきましょう。
●住居費は手取り月収の30%以内に
家計比率の大きな割合を占める上、後から変更するのが大変なものとして住居費が挙げられます。家賃が高いと感じても安いところに引っ越すためには引っ越し代がかかります。家賃が5000円安いところに引っ越したとしても引っ越し関連で5万円などお金がかかると本当に節約効果が出るのは引っ越して11ヶ月目以降になってしまいます。そのため、住まいにかけるお金については慎重に検討しましょう。
住居費の目安は首都圏の場合は手取り月収の30%を、地方の場合は手取り月収の25%を上限としましょう。あくまで上限なので、それよりも抑えられるとさらに理想的です。
●一人暮らしの家計簿比率
貯蓄の割合、住居費の割合を守ったら、あとは人によってお金を快適に使えていると感じる割合は変わります。おしゃれにお金をかけたい人、美味しい物を食べたい人、こだわりが出てきますね。
1つ気をつけておきたいのは、自分がこだわりたいポイントを決めたら、その他の部分は出費を抑えるように工夫することも大切だという点です。限られた予算の中で、より自分にとって満足できる使い方を比率で考えていきましょう。自分がこだわるところに多めにお金を使いたい場合は、逆にどこは減らせるかも一緒に考えてみるとよいですね。
※参考:知るぽると(金融広報中央委員会)「勤労者世帯の世帯主年齢別貯蓄残高、貯蓄年収比」
http://www.shiruporuto.jp/finance/tokei/stat/stat002.html (最終確認:2015年7月30日)
ファイナンシャルプランナー 風呂内 亜矢
身近でとりくみやすい「家計の守り方」についてお伝えします。
「お金を守る」と聞くと難しそうと感じる人もいるかもしれません。実はちょっとしたコツや心がけなど身近なところから実践できる節約があります。管理もできるだけ簡単に行える方が良いですよね。 私自身、元々はお金の節約や管理が苦手だったので、できるだけ楽ちんなテクニックを集めてみました。ご自身に合いそうなものから試してみてください。
【URL】 | 風呂内亜矢オフィシャルサイト http://www.furouchi.com/ |
---|---|
【メディア】 | 『めざましどようび』(フジテレビ)、『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)など |
【著書】 | 『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社) |
【資格】 | 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、CFP®認定者、宅地建物取引主任者 |
※上記に関するご質問、お問合せは、原則受付けておりませんのであらかじめご了承ください。