エンジンオイルのチェック方法について説明します。やり方もそんなに難しくありません。
まず、極端に傾斜している場所ではエンジンオイルの量が正確にチェック出来ないのでクルマを水平な場所に置きます。そしてボンネットを開けます。ボンネットを棒で支えるタイプのクルマはしっかりと固定してください。次に、エンジン周辺で先端が赤や黄色のノブを探してください。先が輪っかになっている物もあります。分からない場合はクルマの使用解説書に明記してあります。エンジンオイルの点検口、点検棒(ディップスティック)などと呼ばれています。
このノブを引くと、下に長い棒状の物が長くつながっていますので完全に引き抜きます。抜いた棒の先端にはエンジンオイルが付着していますので、これをキレイなウェスで拭き取った後に、棒を穴に挿し戻して最初にノブのあった位置まで押し込み、もう一度引き抜きます。このとき先端に付着しているオイルが量を示しています。
棒の先端には目盛りが付いてアッパー/ロワーとレベルが指定してあったり、ギザギザが刻んであります。いずれもオイルがこの範囲内に付着していれば、量は足りている事になります。目盛りを下回っていたり、まったく付いて来なかった場合は不足です。以前入れたオイルが分かっていれば自分で補充しても良いのですが、分からない場合はガソリンスタンドやディーラーに相談しましょう。オイルの中には異なった種類を混ぜると良くない物もあるのです。
エンジンオイルはクルマの血液と言われるほど重要な物です。マメに交換すればもちろんクルマには良いですし、種類も豊富で高級な物は相応に性能も高いのですが、一般的には交換時期(距離と使用期間)と量のチェックに心掛ければ十分だと思います。なお、最近はメーターに交換時期や量の変化を知らせるアラームを持っていて、エンジンオイル点検棒を持たないクルマも一部出ています。
石川芳雄