ワックスとコーティング剤、それぞれに特長があるので、お好みの物を使って良いと思います。ただし2つは組成が異なるので、同時に複数を使ったり、互い違いにかけることは止めましょう。ワックスからコーティング剤に切り替える、あるいはその逆の時は、かならず下地作りをしてから行います。かけ方は、塗り込んで拭き上げるという点ではどちらも同じです。ここではワックスの掛け方を中心に説明して行きましょう。
順番はやはり高い位置から。ルーフから始めると良いでしょう。 まずワックスに付いていたスポンジを水に浸し、手でギュッと絞って水を切ります。新品のスポンジはワックスをどんどん吸い込んでしまいますし、当たりも硬いので水に付けた方が作業がスムーズに行きます。
ルーフは面積が広いので、手が無理なく届く範囲に分けて作業します。 スポンジにワックスを付けたら、余分な量を缶の縁でしごき取り、進行方向に向けて直線で塗ります。ワックスは大量に付けてもボディに乗る量は限られています。付け過ぎても無駄になり、拭き取りが面倒になるだけなので、なるべく薄く塗るのがコツです。
手が届く範囲に塗り終え、ワックスが生乾きで白っぽく見え始めたら、次に乾いたキレイなウェス(使い古しのTシャツがベストです)で即座に拭いて行きます。ボディ全てに塗ってから拭き上げるのではなく、小さい範囲に塗っては拭きと進めて行くのが基本です。
石川芳雄