洗車術(13)の下地づくりでもザラツキが取れない場合は、塗装面に頑固な汚れや細かい金属粉が刺さっている事が考えられます。これを落とす用品がボディ磨き用粘土。簡単に言えばこの粘土に汚れを取り込みつつ、軽く研いで行く道具です。
袋から出した粘土は硬いですが、手でもんでいると柔らかくなります。冬場は柔らかくなりにくいのでお湯を使って暖めましょう。
平らに伸ばして水やカーシャンプーを掛けながら、一方向に滑らせてボディを撫でて行きます。
粘土の研ぎ面はそのうち汚れて来るので、その面を内側にして半分に折り込み、同じ大きさにまで平らに伸ばして作業を進めて行きます。
全体を研ぎ終えたら最後に全体を水で流して拭き上げます。 ここまでの作業でクルマはかなりキレイになったと思います。もしボディクリーナーや粘土を使ってもザラついた感じがする場合は、塗装面がかなり痛んでいる証拠。コンパウンドという研磨剤で磨く最終手段もあるにはあるのですが、これは慣れないと塗装面にさらにダメージを与えてしまう危険があるので一般にはお勧めしません。そこまでいたんでしまったら、一度プロの診断を受けてみるのも良いでしょう。バフ掛けという機械を使った磨きで解決できるはずです。
石川芳雄