質問
先日、渋滞に巻き込まれたときに、うっかり脇見運転をしてしまい、あやうく追突事故を起こしそうになりました。今後、このような事故を防ぐためにも、自動車事故で最も多いと言われている、追突事故の防止方法を教えてください。
回答
前方に注意を払い、休憩をとりながら運転に集中しましょう。
自動車事故で最も多いのが追突事故です。 追突事故の原因は、「脇見運転をしていた」「ボーっとしていた」など、うっかりして追突してしまうことが多いようです。今回は、追突事故の防止方法について解説しましょう。
追突事故はどんなときに起こるのか?
ドライバーの前方不注意によって起こる追突事故は、どんな場所で、またどんなケースで起こる事故なのでしょうか。
追突事故が起こるケースとは?
一般道で追突事故が起こるケースは、信号や停止線、渋滞に合わせて前方の車が停止と発車を繰り返すなかで、後方を走る車が止まりきれずに追突してしまうということが多いようです。一方で、高速道路で起こる追突事故は、渋滞時に同一車線上を走行中の車両同士の速度差によって、前方と後方の車が追突します。ほかにも、故障などで路肩に停車中の車両に、走行中の車両が追突する事故が多くあります。
いずれの追突事故も、ドライバーがブレーキを踏むのが遅れたことによって引き起こされます。特に、高速道路で発生した追突事故は、走る速度が速いため、重大事故に繋がる可能性が高く非常に危険です。
追突事故が起こる原因とは?
追突事故はブレーキを踏むのが遅れることで、前方の車に追突してしまうケースが多いということがわかりましたが、なぜブレーキを踏むことが遅れてしまうのでしょうか?追突事故の原因を考えていきましょう。運転への集中が切れるときに注意!
追突事故の主な原因を調べてみると、・脇見運転
・居眠り運転
・スピード超過
・車間距離の不足
・スマホ操作
などが挙げられます。
いずれも、運転に集中せずにほかのことへ意識が傾いたときに、追突事故が起こりやすいということがわかります。車の運転とは、信号や標識を確認することはもちろん、対向車や自転車、歩行者など周囲の状況を瞬時に把握して、その瞬間に合った判断をしていく必要があり、集中力が重要になります。
にもかかわらず集中力が切れるということは、周囲の状況を正しく判断できずに、ブレーキを踏むなどの重要なアクションの遅れへとつながってしまいます。
休憩をとりながら運転しましょう
追突事故を防ぐためには、当然のことにはなりますが、運転するときは安全運転を心がけて、集中して運転するようにしましょう。長時間の運転や、体調がすぐれないとき、または仕事などほかに気になることがあるときは、無理に運転せずに休息をとり、集中して運転することが難しい場合には、今日は運転をしない、といった判断をすることも大切です。高いドライバー意識を持って運転することも必要です。十分な車間距離をとるようにしましょう
また、運転中は十分な車間距離をとることも大切です。車間距離は、高速道路など運転している状況によって異なりますが、一般的には2~3秒程度の車間距離が最適とされています。車間距離が短いと、前方車両が急停止した際に、ブレーキを踏むまでの時間が足りずに、追突事故を起こす可能性が高まります。また雨天時や夜間などは、さらに十分な車間距離をとるなどして、追突を予防する運転を心がけましょう。追突事故を防止できる自動車技術
最近では、追突事故を防ぐために、自動車にもさまざまな最新技術が搭載されています。
自動でブレーキをかける自動車
緊急自動ブレーキ機能が作動するAEB(オートマチック・エマージェンシー・ブレーキ)という機能をご存知でしょうか?緊急自動ブレーキ機能とは、前方を走る自動車や歩行者との衝突を予測すると、自動的に緊急ブレーキが作動するシステムです。ドライバーのうっかりミスから起こる追突事故をカバーしてくれるでしょう。自動的に車間距離を保つ自動車
また、自動的に車間距離を保つ運転支援システム、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が搭載されている自動車もあります。前方を走る自動車が速度を落としたら、自動でブレーキの制動力を調整して速度を落とし、安全な車間距離を保ちます。この機能が完全停止まで働く自動車もありますから、最新の安全デバイスが充実した自動車を選べば、事故を未然に防げる場合もあります。
ただし、AEBやACCは、あくまでドライバーをサポートするシステムです。「自動で止まれるので安心」ではなく、やはりドライバーが責任を持って安全運転を行う意識が大切です。
追突事故は自動車事故のなかで最も多い事故の一つです。運転する際には、今回ご紹介した予防方法を意識して、安全な運転を心がけてください。