憧れ『九州エリア』をツーリングするならまずはココ! 夢のような絶景ロード5選!【絶景ロード/九州 編】
ツーリングする時に便利な「ツーリングスポット」を紹介する連載企画。
今回は九州エリアの『オススメ絶景ロード・5選』をお届けします!
王道のツーリングエリアが点在する九州の絶景ロード
レンタルバイクなら、例えば自宅から遠く離れた北海道や九州エリアだったとしても、電車や飛行機などで現地まで行って借りることもできるので、憧れだった九州ツーリングも夢じゃありません。
でも、いざとなると何処へ行ったら良いか迷いますよね。
そんな時、まずは「ひとつの目的地」を決めると、スムーズにツーリングルートを組み立てやすくなります。
例えば、バイクならではの機動力を生かして「絶景ロードを走りに行く」でもOK!
一般的な観光旅行などとは違って「移動」も楽しいバイクなら、走って気持ちいい『道』は押さえておくべきでしょう。
そこで今回は、九州エリアから行きやすい『オススメ絶景ロード』を紹介します!
【大分-熊本県】日本の道百選にも選ばれるロングハイウェイ『やまなみハイウェイ』(県道11号)
九州の人気ツーリングスポットの1位2位を争う定番ロードといえば「やまなみハイウェイ」は外せないでしょう。
大分県有数の温泉地「湯布院」からもアクセスしやすく、熊本県の阿蘇エリアの2大観光地をつなぐ壮大な山岳道路です。
県道11号から続く総距離は約60kmにも及ぶロングルートです。
湯布院からスタートしてから約15kmは樹林帯に囲まれて走る峠道が続きます。
ゆるやかなカーブを黙々と走る道が続くクルージングロードですが、千町無田付近で景色が一変。
360度見渡せるダイナミックな高原道路になります。
飯田高原を抜けた大石原付近からは視界は一気に開け、緩やかなダウンヒルやロングストレートの道が出現。
やまなみハイウェイのハイライトとも言える城山展望所付近では「くじゅう連山」が眼前に広がります。
通行料金:無料 全長距離:約59km
休業:なし
問:やまなみハイウェイWeb
https://q-shu.net/yamanami/
【熊本県】レジェンドライダーも愛する絶景ロード『ケニーロード(グリーンロード南阿蘇)』
“キング・ケニー”の相性で親しまれるレジェンドライダー「ケニー・ロバーツ」も愛する絶景道。
九州・阿蘇エリアを代表するツーリングルートで、正式名称は『グリーンロード南阿蘇』。
ケニー・ロバーツ氏の奥様が日本人ということもあり、その奥様の実家が熊本にあることから、プライベートでも毎年のように訪れているそうです。
「ケニーロード」の相性で親しまれ、看板が立つほどの人気スポットになっています。
標高は936mと低めですが、阿蘇南部に広がる広域農道で、阿蘇五岳とカルデラの田園風景など、季節を問わず景色が素晴らしい爽快ルートです。
特にハイライトとなる阿蘇外輪山までの約25㎞のワインディングロードは走り応え抜群です。
通行料金:無料 全長距離:約19.7km(グリーンロード南阿蘇)+25km
休業:なし
問:南阿蘇村商工観光課 TEL:0967-67-1111
http://www.vill.minamiaso.lg.jp/
【熊本県】360°見渡せる大パノラマが広がる『ミルクロード』(県道339号・45号)
熊本県阿蘇市の県道149号から、阿蘇外輪山の上を走る県道339号の総称が「ミルクロード」と呼ばれている絶景ロード。
標高479mの山麓から標高940mの山頂まで、約460mもの高低差を一気に駆け上がります。
スタジオジブリ作のアニメ映画に出てきそうなほど雄大な天空の道として、通称「ラピュタの道」とも呼ばれています。
総称正式名称は「阿蘇市道狩尾幹線」で、その絶景からドライブやツーリングはもちろん、自転車のサイクリングコースとしても有名です。
もともとは牧場へ牧草などを運ぶための農道したが、景観があまりにも素晴らしいため、やまなみハイウェイやケニーロードなど九州の絶景ロードと肩を並べるほどの人気スポットになりました。
しかし、2016年の熊本地震の影響により、通行止めになっているエリアもあり、一日も早い復興を心待ちにしているライダーも多い道です。
通行料金:無料 全長距離:12〜18km(ミルクロード:約6km)
休業:※熊本地震の影響により通行止めまたは制限されている場合があります。
問:阿蘇市観光協会 TEL:0967-34-1600
http://www.asocity-kanko.jp/
【熊本県】思わず息を呑むような大パノラマが広がる『阿蘇パノラマライン』(県道111〜298号)
熊本の阿蘇エリアは壮大な絶景道が数多く点在しますが、阿蘇をツーリングするなら必ず走っておきたい道が『阿蘇パノラマライン』。
ハイライトは標高1150mの山上広場ですが、阿蘇パノラマラインは「坊中線」「吉田線」「下野線」と呼ばれる『3つの道』で構成されています。
阿蘇山上に向けて標高を徐々に上げて走る「坊中線」は、樹林帯に囲まれた道を抜けると阿蘇らしい大パノラマが広がる農道ルートです。
阿蘇パノラマラインの中間くらいに位置する「吉田線」は、ワインディングロードもあり、開けたパノラマコースもありと、進めば進むほど景色が変わるバリエーションに富んだ道になっています。
終盤となる「下野線」はアップダウンが少なく、穏やかな草原ルートが続きます。
阿蘇パノラマラインは16年4月に発生した熊本地震で、一時は全区間が通行止めになっていましたが、現在はほぼ全域で復旧されています。
通行料金:無料 総距離:37㎞
休業:11月中旬~翌4月中旬、通行期間中無休
問:阿蘇市観光協会 TEL:0967-34-1600
http://www.asocity-kanko.jp/
【福岡県】一度は訪れたい日本三大カルストのひとつ『平尾台』(県道28号)
「平尾台」と呼ばれる福岡県にある県道28号は日本三大カルストのひとつに数えられているカルスト大地が広がった現像的な草原コース。
東九州道の行橋ICから約6km、福岡・小倉の市街地からでも30〜40分ほどのアクセルしやすい場所に、広大なカルスト地形が広がっています。
カルストとは石灰岩などの水に溶けやすい岩石でできた大地が、雨水や地下水などに侵食されてつくられた地形で、山口県の「秋吉台」や愛媛県の「四国カルスト」と並び、日本では数少ない特殊な地形になっています。
標高を上げていくと、石灰岩の草原に出会え、カルストが作り出す現像的な風景を堪能できます。
また、平尾台自然観察センター付近から脇道を進むと、ガードレールなど遮るものがない絶景のカルストロードを走れます。
通行料金:無料
休業:なし
問:平尾台ホームページ
http://www.hiraodai.jp/
いかがでしたか?
これらの道は九州エリアの中でも指折りの絶景ロードです。
是非いち度、バイクで走りに出かけてみてくださいね!
【文:岩瀬孝昌(外部ライター)】