結婚式の服装イメージ

お呼ばれファッション基本のキ

パーティであると同時に、厳かな式典でもある結婚式。華やかな中にも、マナーをおさえた服装を心がけましょう。
まずはスーツ編。「普段と同じビジネススーツで大丈夫だろう」なんて思っていませんか?実は、結婚式ではビジネススーツだとマナー違反に見られることも。光沢を抑えた礼服用のブラックスーツを用意しておくといいでしょう。シャツは夏でも半袖を避けて、無地の長袖を。全体はフォーマルにまとめて、ポケットチーフやネクタイなどの小物や、明るい色の羽織もので華やかさをプラスするのがおすすめです。
ドレススタイルでは、袖があり、膝まで隠れるような服装がおすすめ。露出を控えめにするのがマナーなので、ストッキングは必ず着用しましょう。アクセサリーやヘアスタイルには特に決まりはありません。迷った場合はアップスタイルで髪をまとめ、パールを基調としたネックレスをつけるといいでしょう。あまり派手になりすぎないよう、素敵に装ってくださいね。注意点は、白色の服を着ないこと。白は花嫁の色だとされるためです。手持ちの小さなバッグには、涙を拭くためのハンカチと、メイク直しの道具もお忘れなく。

ご祝儀袋のマナーイメージ

関係性によって違う!ご祝儀の目安をチェック

ご祝儀とは、新郎新婦にお祝いの気持ちとしてお金を包んで渡すものです。奇数はめでたい数字とされているので、3万円/5万円/7万円……を贈ります。金額は、新郎新婦との関係性によって変わります。友人や同僚など、親しい間柄であれば3万円。部下や後輩に贈る場合は3~5万円、兄弟など近い親族であれば5~10万円を目安に準備しておきましょう。最近では、20代前半で親しい間柄であれば、2万円のご祝儀も見られます。2は「夫婦」を表す縁起の良い数字だからです。その場合は1万円札1枚と5千円札2枚で、合計3枚になるようにしましょう。
また、出席する予定だったものの、やむを得ずキャンセルする場合もご祝儀を渡すのがマナーです。予定が分かり次第、電話などでお詫びとともにお祝いの言葉を伝えると良いでしょう。

覚えておきたいご祝儀袋の書き方・包み方

ご祝儀は、「寿」と表書きがあり水引(みずひき)がついたご祝儀袋に入れます。水引きにはさまざまな種類がありますが、「2人の絆を強める」という意味を込めて、簡単には解けないように結んだ「結び切り」「あわじ結び」を使うようにします。
ご祝儀袋には、お札を入れるための中袋がついています。表面には金額を旧字体で書き入れます。例えば、3万円を包む場合は「金参萬円」というように。後ろ面には住所と名前を記入しましょう。その後、新札の紙幣を、肖像画が見える表面を上にして揃えて入れます。最後に、ご祝儀袋を「袱紗(ふくさ)」に包んだら準備完了。袱紗とは、金封を包む布のことです。弔事でも使うものなので、大人のたしなみとして1つ持っているといいでしょう。コンビニやスーパーでも手に入りますが、もし用意できなかった場合はハンカチなどで代用することも可能です。その場合は、結婚式に相応しい暖色系のものを使うと良いでしょう。

あなたは知ってる?結婚式のNGワード

結婚式では、不幸や別れを連想させる言葉「忌み言葉」に注意。出欠ハガキに添えるお祝いのメッセージや、スピーチの原稿では使わないようにしましょう。「最後に」は「結びに」に、「終わる」は「おひらきにする」、「ケーキを切る」は「ケーキにナイフを入れる」などと、ポジティブな印象を与える言葉に言い換えることができます。また「皆々様」「わざわざ」などの重ね言葉も、再婚を連想させるためふさわしくありません。それぞれ「皆様」「特別に」と言い換えると良いでしょう。

基本をおさえて、特別な1日を満喫しよう

最近ではカフェやレストランで開催する「カジュアルウェディング」や、「礼服NG」など新郎新婦が決めた独自のルールで行う結婚式も増えてきました。マナーが定まっていないことから、迷ってしまうこともあるかもしれません。しかし、様々な立場・年齢の人が参加する結婚式では、なるべくベーシックなマナーを踏まえて振る舞うことが大切です。新郎新婦の2人らしい場であるか、ゲストの顔ぶれはどうかなどを考えて柔軟に対応し、特別な1日を満喫しましょう。