誰にでも苦手な人はいる

打ち合わせ中の様子

どのような環境でも、自分に合わないと感じる人はいます。それ自体はごく当たり前のこと。ただ、無意識にでも「苦手だな」と態度に出してしまうと、それが相手に伝わり、さらに関係が悪化してしまうかもしれません。
だからといって「すごいですね!尊敬します!」など、思ってもいないことを口に出すのはかえってマイナス。難しいことですが、相手に自分のネガティブな感情が伝わらないように、節度ある態度をとることが必要です。

職場の人はあくまで「仕事仲間」と割り切る

職場で関わる人たちは、一緒に仕事をするための仲間です。仕事を円滑にするために必要な会話や情報伝達ができれば、それでOK。苦手な相手に頑張って話しかけたり、相手のことを理解しようと努めたり、プライベートを共有したりする必要はありません。
かと言って、お互いに「口もききたくない」という関係になってしまっては、仕事に支障をきたします。あくまで「仕事のため」と割り切って、必要最低限のコミュニケーションに留め、過剰にストレスを溜めないように心がけましょう。

苦手な人と接するときの3つのポイント

苦手な先輩から指導を受ける様子

仕事をしていると、どうしても苦手な人と関わる場面も増えてきます。そのようなときは、この3つのポイントを覚えておいてください。

(1)相手によって態度を変えない

苦手な人を社内で見かけたら、なんとなく目をそむけたり、気づかないフリをしたりしてしまうことはありませんか?でもその態度が余計に相手から反感を買ってしまい、より関係性が悪くなることもあります。いつでも、誰に対しても、マナーを守って礼儀正しく接しましょう。まずは日々の挨拶から!
もしかしたら相手が挨拶を返してくれなかったり、こちらがムッとするような受け答えをされたりするかもしれませんが、その場合も気に病むことはありません。礼儀正しく丁寧な態度で接する限り、こちらに非はないのですから。逆に相手の態度が悪いからと無視をしたりぞんざいな態度をとったりしてしまうと、周囲から誤解されかねないので気をつけましょう。

(2)相手の「良いところ」を探してみる

苦手な相手でも、どこかに良いところがあります。「ちょっと言葉遣いが乱暴だけど案外面倒見は良い」「進行は大雑把だが必ずスケジュール内に納品できている」「細かい指摘が多いけれど、チェックも丁寧にやってくれる」など、相手の嫌なところではなく良いところを探してみるようにすると苦手意識が多少は薄らぐかもしれません。

(3)「スルースキル」を身につける

相手から言われる言葉がストレスになるのであれば、迷わず「スルー」しましょう。自分にとって必要ではない言葉は、真に受けたり深刻にとらえたりせず、「そうですね」と受け流すのが一番。もちろん、正しい指摘であればきちんと受け止める必要があります。しかし、そうでなければ嫌な言葉を自分の中に入れる必要はありませんし、ましてやそれで一日悶々とするなんて時間がもったいないですよ。

ハラスメントだと感じたら信頼できる人や担当部署に相談を!

相手からの過剰な嫌がらせや、外見や学歴、プライベートに踏み込んだ発言や態度は、ハラスメントにあたります。信頼できる上司や人事部、ハラスメントを担当している部署にきちんと相談をしましょう。その際は、感情的になりすぎず相手の言動を客観的に整理して伝えることが大切です。

まとめ

会社はあくまでも仕事をする場所。すべての人と同じように親しくする必要はありません。苦手な人がいたら、あくまでも「仕事上の関係」と考えて深く立ち入らずに、必要最低限のマナーを守って接しましょう。
それでもストレスが溜まったら、親しい友人や家族と過ごしたり、趣味を充実させたりして、スイッチを切り替えて息抜きをする機会を積極的に作ってみましょう!