なぜ「入社前」の資格取得がおすすめ?

入社後すぐには役に立たなかったとしても、学生のうちに自分の意志で資格を取ることで、「自分自身のために有意義に時間を使うことができた」と、自信が持てるようになるでしょう。自分磨きを続けていくきっかけにもなり、社会人になっても学びの姿勢を継続することができます。
入社前までに取っておきたいおすすめ資格5選

とはいえ、何の資格を取ればいいのか悩みますよね。実際に、入社前に資格を取ったという先輩たちの声を聞いてみましょう!
MOS(Microsoft Office Specialist)

Aくん:広告代理店勤務 1年目
学生時代にExcelなどはさわっていたのですが、業務レベルでスムーズに使えるようになっておきたいと思って取得しました。最初にExcelとPowerPointの一般レベルを取得し、その後Excelのエキスパートも取得しました。問題集を解いたり、YouTubeの解説動画をみたりして、独学で勉強できました。入社後も業務の効率を上げられていると実感できるので、取っておいて良かったと思っています。
<MOSとは>
MOSはMicrosoft社のOfficeソフト(Word・Excel・PowerPoint・Access・Outlook)の利用スキルを証明する“国際”資格です。各ソフトのバージョンごとに一般レベル試験が設けられており、WordとExcelは、それぞれのバージョンの上級レベル(エキスパート)試験もあります。
プレゼンや企画資料の作成にはPowerPoint、売上管理や見積もり作成にはExcel、文書作成にはWordなど、担当業務によって使用頻度が高いソフトは異なりますが、どれも覚えておいて損はないでしょう。
秘書検定

Bさん:化粧品メーカー勤務 3年目
営業職での採用が決まっていたということもあって、相手に「感じがいい人」と思ってもらえる土台になるかな?と思い、2級を取りました。資格を既に取っていた友人に相談し、おすすめされたテキストを購入して勉強しました。オフィスマナーが身に付くので、社会人になってから慌てなくて済んだ場面はたくさんあります。職種・性別問わず、学んだらきっと役に立つ資格だと思いますよ!
<秘書検定とは>
正式名称は「秘書技能検定試験」といい、3級・2級・準1級・1級の4つの級があります。3級は基本的な職場での常識について聞かれるもので、主に高校生が受験しています。大学生や社会人は2級以上の受験が多く、準1級からは筆記試験合格のあとに面接試験もあります。
日商簿記検定

Cくん:商社勤務 4年目
就活前にすでに3級は持っていたので、入社前に2級を取得しました。取引先の財務諸表を理解するうえで必ず役立つと思いましたし、将来的に転職を考えた場合に有利になると思ったからです。2級は3級に比べて難易度がぐっと上がり独学では行き詰まりそうだったので、通信講座を使って勉強しました。
日商簿記検定とは
簿記とは、企業にとって必要な帳簿を記録する技能のことです。また、記録だけでなく、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作る知識があるかどうかをはかるのが簿記検定です。
簿記検定にはいくつか種類がありますが、よく知られているのが日本商工会議所と各地商工会議所が主催する「日商簿記検定試験」です。簿記初級・原価計算初級・3級・2級・1級の5種類がありますが、3級が入門レベルとなっていて、2級、1級と難易度が上がります。
TOEIC(R)

Dさん:人材サービス会社勤務 2年目
英語はさほど得意ではなく以前受けたときのスコアは620点だったのですが、ビジネスでもプライベートでも英語力はあるに越したことはないと思い、TOEIC(R)のスコア100点アップを目指しました。公式問題集やアプリを使って勉強し、目標を無事クリア! 仕事で高い英語力が必要というわけではありませんが、達成感がその後も英語の勉強を続けていくモチベーションになりました。
<TOEIC(R)とは>
TOEIC(R)は英語によるコミュニケーション能力をはかる世界共通基準の試験です。試験にはいくつか種類があり、「聞く」と「読む」能力をはかる「TOEIC(R) Listening & Reading Test」の場合、990点満点でスコア化されます。
TOEIC(R)の平均点は600点程度で、英語が必要とされる仕事であれば700点以上を目指したほうがよいとされています。入社後の昇格試験や、管理職登用試験などにTOEIC(R)のスコアが求められる企業も少なくありません。
ITパスポート試験

Eくん:金融会社勤務 1年目
内定先の企業が、入社前の取得を推進する資格のひとつにあげられていたので、面白そうだなと思って受験しました。受験料もテキストも内定先が用意してくれたのでありがたかったです! IT知識はどんな職種でも必要だと入社後に強く実感したので、取っておいてよかったと思っています。入社後も資格取得を奨励する制度があるので、今後も積極的にチャレンジしていくつもりです。
<ITパスポート試験とは>
通称「iパス(アイパス)」といい、ITに関する基礎的な知識があることを証明する国家試験です。新しい技術や手法に関する知識や、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識のほか、経営全般の知識やプロジェクトマネジメントの知識なども問われ、幅広い分野の総合的な理解が必要です。
まとめ
このほかにも、「FP技能検定」「色彩技能パーソナルカラー検定(R)」など、仕事や生活で役立つ知識が身に付く資格がたくさんあります。興味を持ったものには、自分でコントロール可能な時間のある学生のうちに是非チャレンジしてみませんか?
資格をとるための勉強方法はいろいろありますが、最近はWEBコンテンツやYouTube、SNSなどでも資格合格のためのコツを解説するものが増えてきています。ちょっとしたスキマ時間に利用しやすいので、上手に活用できると良いですね。
「資格」は、あなたの努力の証としてずっと残るもの。学生生活最後のもうひと頑張り、応援しています!
「Microsoft Office Specialist(MOS)」公式サイト