デイサービス（通所介護）とデイケアとの違いは？料金や対象者、利用するまでの流れは

デイサービスとは

デイサービスとは通所介護のことで、事業所などに通って日帰りで介護や機能訓練などを受けるサービスです。健康チェックや入浴、排泄の介助、昼食の提供、アクティビティといった日常生活に必要な支援が受けられます。 デイサービスは、ご利用者の心身機能の維持だけでなく、高齢者を支えるご家族の負担を軽減することを目的とした利用も可能です。ご家族がリフレッシュできる機会を作り、高齢者が長く在宅生活を送れるための環境を整えることも、デイサービスの大きな役割となっています。

デイサービスの種類

デイサービスは、目的や対象者によって、一般的なデイサービス、認知症対応型、リハビリ特化型、療養型の４つに分けられます。種類ごとの特徴を確認しておきましょう。

利用対象者

デイサービスを利用できるのは、要支援１・２、要介護１～５の認定を受けた高齢者です。要支援者と要介護者は同じデイサービスを利用できますが、要支援者の場合は介護保険サービスではなく地域支援事業（介護予防・日常生活支援総合事業）における通所型サービスを利用します。そのため、利用条件や利用回数などが要介護者と異なります。

サービス内容

デイサービスでは、主に次の８つのサービスを提供しています。

• 送迎
• 健康チェック
• 食事の提供
• 入浴
• 排泄の介助
• 生活機能訓練
• アクティビティ
• 口腔ケア

デイケアとの違い

デイサービスと同様に、通いながら利用できる介護サービスとして、デイケア（通所リハビリテーション）があります。デイサービスとの違いは以下のとおりです。

デイサービスとデイケアの違い

費用について

デイサービスを利用する際の費用は、ご利用者の要介護区分や、利用時間、デイサービスの規模などによって異なります。また、日常生活費（食費・おむつ代）は別途自己負担で、サービス内容に応じて各種加算があります。

具体的な料金は自治体や事業所によって異なりますので、事前に確認するようにしましょう。 なお、下表にはいずれも２時間以上３時間未満を記載していませんが、心身の状況やご利用者のやむを得ない事情（例：長時間のサービス利用が困難など）のある方は２時間以上３時間未満の利用も可能です。詳しくは担当の介護支援専門員（ケアマネジャー）にたずねてみてください。

通常規模型通所介護の１日あたりの費用

通常規模型通所介護における１回あたりの費用は、下表のとおりです。

大規模型通所介護Ⅰの１回あたりの費用

大規模型通所介護Ⅰ（月750人～900人以内）における１回あたりの費用は、下表のとおりです。

大規模型通所介護Ⅱの１回あたりの費用

大規模型通所介護Ⅱ（900人超）における１回あたりの費用は、下表のとおりです。

地域密着型通所介護の１回あたりの費用

認知症対応型通所介護（認知症デイサービス）は、地域の実情に合わせた介護支援が受けられる地域密着型のサービスの一つです。地域密着型通所介護における１回あたりの費用は、下表のとおりです。

認知症対応型通所介護（認知症デイサービス）の１回あたりの費用

認知症対応型通所介護（認知症デイサービス） （単独型）における１回あたりの費用は次のとおりです。

療養通所介護の１月あたり・１回あたりの費用

療養通所介護は、通常の利用だと１カ月あたりの費用負担となりますが、短期利用だと１回あたりの費用を負担することになります。下表のとおりです。

デイサービスで働くスタッフの体制

厚生労働省が定めるデイサービスのスタッフ配置は以下のとおりです。

また、デイサービスではどのようなスタッフが勤務しているのでしょうか。以下、一般的なデイサービスで働くスタッフの役割をご紹介します。

メリットとデメリット

デイサービスは、高齢者の方々が日中を過ごす介護サービスです。メリットとしては、専門スタッフによる見守りや介護が受けられ、家族の介護負担が軽減されることが挙げられます。また、他の利用者との交流や様々なアクティビティを通じて、心身機能の維持・向上が期待できます。一方、デメリットとしては、慣れない環境に不安を感じる方もいらっしゃいますし、送迎時間の制約もあります。ご家族の方は、個々の状況に応じてメリット・デメリットを検討し、最適なケアプランを作成することが大切です。

デイサービスを利用してみましょう

では、実際にデイサービスを利用した場合、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。利用におすすめな方や１日の流れなど、紹介します。

利用におすすめな方

デイサービスは、介護を必要とする高齢者の方々にとって、大きな支えとなるサービスです。特に、日中ひとりで過ごすことが多い方や、介護者の負担軽減が必要な家庭におすすめです。

まず、認知症の初期段階にある方にとって、デイサービスは非常に有効です。認知症ケアに精通したスタッフによる適切な支援や、他の利用者との交流が認知機能の維持・改善に役立ちます。また、要支援・要介護１～２の方で、自宅での入浴に不安がある場合も、デイサービスの入浴サービスを利用することで、安全に清潔を保つことができます。

さらに、リハビリテーションが必要な方にとっても、デイサービスは理想的な環境です。専門的な機器を使用したリハビリや、集団での体操プログラムなどを通じて、身体機能の維持・向上を図ることができます。

ＳＯＭＰＯケアでは、こうしたリハビリサービスが充実した施設を運営しています。詳細はこちらをチェックしてください。

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１日の流れ

事業所によって異なりますが、デイサービスにおける１日の流れは、およそ次のようになっています。

手続き

デイサービスは、以下の流れで利用することができます。

1. 要介護認定を申請する
2. ケアマネジャーに相談する
3. 事業所に見学や体験に行く
4. ケアマネジャーに契約したい旨を連絡する
5. 契約手続きを行う

デイサービスは、事業所ごとに特色や雰囲気が違うため、利用者の方が「自分の性格に合わない」と感じる場合もあるでしょう。その場合は、事業所の変更も可能ですが、事務手続きなどの手間が増えてしまうので、最初の契約前に見学や体験利用を必ずしておきましょう。

デイサービスは社会交流の場にもなる

今回は、デイサービスの特徴、利用対象者、費用などについてお伝えしました。 デイサービスは、事業所によって様々な特徴があります。ご利用者の希望に合う事業所を選ぶためにも、契約前に見学や体験利用をしてみましょう。 ご利用者にとって社会交流の場に出ることは、心身機能の維持や工場にも大きく影響してきます。自分らしい生活を維持するためにも、デイサービスを活用し社会交流を定期的に行える機会を持つことが大切です。

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