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仕事

介護より仕事優先は親不孝?「親と仕事とどっちが大切なの?」と親戚に責められたら

カイゴさん

介護をしている親御さんからは感謝されているのに、親戚には何かとうるさく言われてしまう……と悩んでいる方もいるでしょう。しかし、大切なのはあなたと親御さんが納得する介護のカタチです。上手に介護を続けていくためには、バランスを意識しましょう。

解説:介護・暮らしジャーナリスト 太田差惠子 先生

小言を言われるのは辛いが……

当事者である親からは感謝されているのに、親戚がアレコレうるさく言ってくる……そんなお悩みの相談を受けることがよくあります。

「親と仕事とどっちが大切なんだ!?」
「もっと親を大事にしなさい」
「入院しているなら、毎日見舞いに行かないとダメだろう」
など……

自分としてはできる限りのことをしているのに、こうした小言を言われると、イラ立ったり、心が折れそうになったりすることがありますよね。

しかし、言い返すと相手は更にヒートアップする可能性もあるので「こういう考えの人もいるんだ」と受け止めるしかないと思います。一方で、親と自分が合意しているやり方なら、「自分たちはこの方法でやっていく!」と貫けば良いと思います。大切なのは、 あなたと親が納得した方法で介護を進めることです。周りの意見に振り回されることなく、自分たちのペースで介護と仕事を両立させていくことが大事だと考えます。仕事と介護を両立することはむずかしい課題ですが、あなただけの課題ではありません。国も社会も求めていることです。自信を持って、自分たちの道を進んでいきましょう。

口も手も出す親戚には笑顔でスルー?

うるさい親戚には大きく分けて2つのタイプが存在します。

  1. 小言を言うが、手を貸してくれる
  2. 小言は言うが、手を貸してくれない

2のタイプなら、やんわりとかわせばいいですが、1のタイプなら、笑顔で「いつもありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えてみることをおすすめします。

特に遠方に暮らしていると、自分が対応できないことも多いので、親戚のサポートに助けられることも多々あるからです。多少うるさいと思っても、関係を断つことは得策ではありません。良好な関係を維持することは大切ですので、感謝の気持ちを忘れずに、うまく付き合っていきましょう。もし、どうしても我慢できない場合は、信頼できる人に相談したり、ときに距離を置いてみたりすることも考えてみるといいかもしれません。

太田差惠子先生

解説:介護・暮らしジャーナリスト

太田差惠子 先生

京都市生まれ。1993年頃より老親介護の現場を取材。取材活動より得た豊富な事例をもとに「遠距離介護」「仕事と介護の両立」「高齢者施設」などについて、様々なメディアを通して情報を発信する。AFP(ファイナンシャルプランナー)の資格も持ち「介護とお金」にも詳しい。『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本 第3版』(翔泳社)など著書多数。

ウェルビオでは、介護予防や健康維持のお悩みに対するアドバイスを行っています。
わからないことや不安なことがあったときは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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