気軽に相談できる最初の相談窓口
高齢の親が倒れたり、認知症を疑うような症状がみられたりすると、不安でいっぱいになりますよね。何から手をつければよいのかわからず、フリーズ状態に陥ることも……。
けれども、じっとしていては状況が悪くなるばかりです。ここは冷静になって、行動あるのみ。そんなときに頼りになるのが、「地域包括支援センター」です。
地域包括支援センターは、介護についての総合相談窓口。おおよそ中学校区に1か所程度整備されており、社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーなどの資格を持つ職員が、その専門性を活かして、高齢者本人やその家族の相談に対応しています。
地域によって「高齢者支援センター」など呼び方は異なるところもありますが、住所地区ごとで担当のセンターが決まっています。インターネットで検索してみるか、役所に「〇〇地区の地域包括支援センターはどこですか?」と問い合わせれば、教えてもらえます。
「こんなことを聞いてもいいのだろうか?」などと遠慮する必要はなく、しかも無料で相談できるので、どんなことも気軽に相談してOKです。
介護や支援の情報がいっぱいある
地域包括支援センターは、介護の相談に応じてくれることはもちろん、介護保険や自治体サービスの使い方など、介護関連情報の宝庫です。印刷物が用意されているのでもらっておけば、あとから電話で問い合わせるのもスムーズでしょう。
相談したい!と思ったら、まず電話をしてみてください。アポを取ってから出かけると、待たされません。親を誘って一緒に出掛けてもいいですし、もし親が嫌がったり外出が難しかったりする場合は子だけで行っても問題ありません。必要に応じて、向こうから訪問もしてくれます。また、民間企業にも相談窓口を設けているところもありますので、気軽に使ってみてください。
地域包括支援センターや介護相談窓口に相談できること(例)
●なんでも相談
- 介護保険の手続き方法がわからない。
- ケアマネジャーはどうやって選ぶのかわからない。
- ひとり暮らしなので何かと不安がある。
●健康づくりのサポート
- いつまでも元気でいるために、何をすれば?
- 最近、ときどき転んでしまうがどうすれば?
●高齢者の方の権利を守る
- 訪問販売で不要なものを買わされてしまった。
- 同居している子が本人のお金を搾取している。
●暮らしやすい地域づくり
- ときどき誰かに声をかけてほしい。
- 地域の人と体操できるようなところがあるか知りたい。
困ったときは、一人で抱え込まずに相談してみましょう。