家族だけで「お世話」を担うのはムリ
介護とは何でしょう?
介護というと、入浴や食事、トイレのお世話をイメージしている人が多いのではないでしょうか。お風呂は1日1回としても、食事は3回、トイレは複数回。それらを全てサポートするには、常に誰かが親の傍にいる必要があります。しかし、仕事や育児など、家族にもそれぞれ事情があります。また、子だからといって元気とは限らず、心身の不調を抱えていることもあるでしょう。家族だけでお世話全般を担うことは難しいと言わざるをえません。
介護は「マネジメント」と捉えよう
そこで役に立つのが、介護保険などのサービスです。入浴や食事、トイレなどのお世話に関しては、介護のプロにサポートをお願いできますし、高齢者施設を利用することもできます。とはいえ、なんでもいいからサービスを頼めばよいというものではありません。まずは親の状況をしっかり見極めることが大切です。
たとえば……
- 親は何ができて、何ができないのか?
- できないことに対して、家族の中で、サポートできる人はいるのか?
- 家族だけではできない部分は、どうすればいいのか?
これらのことを考えて、必要なサービスを検討していく必要があります。
サービスを利用するには、「契約」をしなければなりません。親が契約をできない状態なら家族が代行します。当然ながら費用も発生しますので、親がどれくらいのお金を持っているかを把握し、どれくらい介護にお金をかけるか予算を決める必要があります。
これらのフローは、仕事の「マネジメント」に似ていませんか。たとえば、仕事で外注する際にも、予算をしっかり考えたうえで、コストパフォーマンスを発揮できる方法を考えますよね。介護も同じです。適切なマネジメントをすることで、自分たちの時間とお金、体力を温存することができます。


介護は、家族だけで抱え込むものではありません。うまくマネジメントできれば、仕事同様、介護でも自分たちの時間とお金、体力を温存することができます。そして、プロによるお世話は要介護者にとっても安心、安全なものです。
介護保険サービスの利用については、こちらの記事を参考にしてみてください。