我が家の災害危険度ってどのくらい?
母「先日、地震による被害のニュースを見たけれど、私たちが住む地域もいつ何があるかわからないよね。」
B太郎「ちょうど今日、僕も学校で友達と地震について話をしていたよ。」
父「そうだね、この機会に我が家の防災対策について話をしようか!さっそくだけれど、防災に役立つ情報が載っているマップがあることを知っているかい?」
A子「もちろん知っているわ、ハザードマップだよね。」
父「そのとおり!ハザードマップでは自分たちが住んでいる地域でどんなリスクがあるのか、災害ごとにまとめられているんだ。」
A子「災害リスクはもちろん、避難経路も記されているから安全に避難するのに役立つんだよね。」
父「そうそう、じゃあさっそくハザードマップで我が家の災害危険度を確認してみようか。」
ハザードマップでは災害が生じた際に被害が想定される範囲や頻度を災害別に確認できます。
ハザードマップは国土交通省のホームページをはじめ、各市区町村のHPでも確認できるので、ぜひこの機会に確認してみてくださいね。
家族の避難場所や落ち合う場所を決めよう
B太郎「僕たちの家はどんな災害で被害が出やすいのか、ハザードマップのおかげで知ることができたね!」
父「そうだね。それから、万が一そうした災害に巻き込まれた時に備えて、家族の避難場所や落ち合う場所を決めておいたほうが安心じゃないかな。」
母「そうね。家族が全員揃っているときに災害に見舞われるとは限らないもの。」
A子「さっき確認したときに気づいたんだけど、災害によって避難所を変えたほうがいいんじゃないかな。」
B太郎「たしかに!災害によって危険な場所が違うし、そのほうがより安全だね!」
父「よし!じゃあ災害別に避難する場所を確認していこう。家から避難所のルートだけじゃなく、学校や職場など、それぞれチェックしておいたほうがいいね。」
安否確認(連絡)方法を決めよう
A子「落ち合う場所は決めたけど、そもそも災害が発生したあとに安否確認が取れないと不安だよね。」
B太郎「携帯電話があれば大丈夫じゃないの?」
父「いや、災害によって通信施設そのものがダメージを受けてしまうと、携帯電話だけに頼るのは危険かもしれないよ。」
A子「携帯電話じゃなくて公衆電話を使うかもしれないってことだね。公衆電話の場所もこの機会に確認しておいたほうがいいかもしれない。」
母「そうね。そういえば、地震に関するニュースを見ていたときに災害用伝言ダイヤルの話が出ていたわよ。」
父「大規模災害が発生したときに171にかけると、音声の録音・再生ができるサービスだったよね。」
B太郎「へー!覚えておこうっと。」
災害用伝言ダイヤル(171)は、地震などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始される声の伝言板です。料金は、NTT東西の提供する加入電話、ISDN、公衆電話、ひかり電話からの伝言の録音・再生は無料。そのほかの事業者の電話や携帯電話、PHSから発信する場合は所定の通話料がかかるので注意しましょう。
参考|NTT東日本 災害用伝言ダイヤル
NTT西日本 災害用伝言ダイヤル
我が家の避難経路を確認しよう
母「災害のリスクや避難場所、安否確認方法については確認できたけれど、家の中の避難経路も確認しておいたほうがいいわね。」
B太郎「たしかに!大きな家具が倒れてドアを塞いでしまったら、すぐに避難できなくなっちゃうね。」
父「家具の転倒防止、それから落下防止対策ができているかもチェックしておこうか。」
A子「ドアの近く、通り道に邪魔なものがないかも見てこようっと!」
母「ガラスなどが割れてしまうこともあるから、スリッパなどを手に取りやすい場所に置いておいたほうが安心ね。」
近年の地震による負傷者の3割から5割は家具類の転倒や落下、移動が原因とも言われています。できるだけ生活空間に物を置かないようにするほか、家具を配置する際は避難経路を塞がないようなレイアウトになるように工夫しましょう。
出典|東京都防災ホームページ 自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策
非常持ち出し品・備蓄品をチェックしよう
父「よし!だいぶ話がまとまってきたんじゃないかな。最後に防災用具と非常持ち出し品の確認をしておこうか。」
母「ここ最近、地震や集中豪雨の話をよく聞くから、水や食料はある程度備蓄があるわよ。でも一度使用期限を確認しておいたほうがいいわね。」
A子「トイレットペーパーとろうそく、カセットコンロなんかもあったほうがいいんじゃないかな。ライフラインもしばらく止まってしまいそうな気がするよ。」
父「そうだな。持ち出し品はもちろんだけど、非常用の持ち出しバッグを作っておいたほうがより安心かもしれないね。」
B太郎「バッグはすぐ取り出せる場所に保管しておくことも大切だね!」
家族それぞれの役割分担も決めておこう
A子「災害が起きてからの動きは確認できたけど、日常生活の中でも震災がいつ起きても困らないように備えておくことが大事なんだね。」
母「そうね、今回話し合ったことの中でも今からできることがいくつかあった気がするわ。非常持ち出し品の定期的なチェックや、生活用水や飲料水の確保などかしら。」
B太郎「そうだね!」
父「今回こうしてみんなで話し合ったけれど、実際に災害が生じてから慌てなくていいように、日頃から家族で災害に備える意識を持つことが大切だね。」
まとめ
今回はとある家族による防災会議の様子をお届けしました。この記事を読んで、「我が家は災害に対して話し合いができているかな?」と思った方もいるかもしれません。地震をはじめ、災害はいつどこで起こるかわかりません。万が一の際に焦らなくていいよう、この機会に家族で防災について話し合ってみてはいかがでしょうか。
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