予算と利便性と快適性、そのバランスが大切

不動産は、最寄り駅からターミナル駅までの電車の時間、最寄り駅までの距離、部屋の広さ、東西南北の向き、設備の充実度などを総合的に勘案して、細かく相場が決まっています。

繁華街に近くて広くて南向きの部屋がいい、と思っても、当然家賃は高めになります。
何を優先して、どこに目をつぶるか、自分なりの割り切りを設定しなければいけません。

コンビニやコインランドリーなどが近くて利便性を優先したい、防犯対策が充実した部屋がいいなど、人それぞれの優先順位が重要になります。

1R・1K・1DK・1LDK、それぞれの違いとメリット・デメリット

不動産の情報を探す際に、1Kや1DKなどの略語を目にすると思います。ここでは簡単にその意味とメリット・デメリットを確認します。

【1R】

ワンルームの略です。居室とキッチンがひとつの部屋にあり、玄関から居室までが一体になっている間取りタイプになります。

廊下などのスペースがないので、専有面積のわりに部屋全体が広く使えます。
家賃を低く抑えられる場合が多いですが、お料理が好きな人は部屋に食べ物のニオイがこもったり、玄関から部屋が丸見えだったりで困る場合もありそうです。

【1K】

玄関やキッチンと居室スペースがドアで仕切られているタイプです。

キッチンが同じ空間にある1Rに対して、1Kは居室が別に独立しています。キッチンの広さが「4.5畳未満」の間取りが1Kで、それ以上の広さの場合は後述する1DK、さらに8畳以上の広さがあれば1LDKと表記されます。

1Rと比べてキッチンスペースが広く自炊派に向き、玄関と居室が適度に分かれていて快適ですが、充分な収納スペースも求めると家賃もそれなりに高くなっていきます。
ともあれ、一人暮らしにはまずこの間取りが基準になるでしょう。

【1DK】

前述の1Kのキッチンが4.5畳以上あるものが1DKと分類されます。より広くて快適ですが、当然家賃も上がってきます。

【1LDK】

さらにキッチンが広くなると、LDK(リビングダイニングキッチン)という分類になります。
快適性も増しますが、初めての一人暮らしで借りるには少し贅沢かもしれません。

タイプ別おすすめの間取り

選び方の参考例として、男性の初めての一人暮らし、女性の初めての一人暮らし、一人暮らし経験あり、のそれぞれおすすめタイプをご紹介します。

【男性の初めての一人暮らし】

まずは家賃を抑えて1Rを探してみるのがいいかもしれません。
そのぶん、近隣の商店や食堂の存在などの利便性を優先すれば快適に暮らせるでしょう。
活動的に外に出て、あまり荷物も増やさず身軽に暮らせば、仮にまた引っ越ししたくなっても行動に移しやすいです。

【女性の初めての一人暮らし】

女性は洋服の収納スペースや、玄関からの視界なども考えると、1K以上が望ましいでしょう。
また玄関のドアロックの構造・インターフォン付きなど、防犯対策にも配慮したいところです。
その分、予算の都合上ターミナル駅から少し遠い駅になる場合があるかもしれません。

【一人暮らし経験あり】

自分の生活スタイルがはっきりしてきて、優先順位を決めて選択する余裕がある場合、駅から遠くてもいいので部屋の広さを優先する、狭くてもいいのでこの駅に住みたいなど、こだわりを反映させてみましょう。

正面の窓、部屋の中央に置かれた椅子、エアコン、棚

間取り以外にも、こんなポイントに注意!

防犯という面で考えると、近隣から部屋がどう見えるか、また駅からの帰り道が安全かどうか、昼だけでなく夜間の周辺状況なども確認しておきたいところ。

隣人とのトラブルなどは前もって確認するのは難しいですが、大家さんの対応で状況が変わる場合があるので、住む前に大家さんとコミュニケーションが取れると安心できます。

現在は様々な住宅情報サービスも充実しているので、いろいろなサイトを見比べて、住みたいエリアの相場をこまめに確認すると良いでしょう。

快適な一人暮らしが始められるように、皆さん頑張ってください!