ガラス面が完全にキレイになったら、最後に撥水仕上げを施しておくと良いでしょう。これは、ガラス面に特殊な薬液処理をする事で水の弾きを良くし、雨粒を小さくして視野を確保するというもの。水玉がコロコロとガラス面を滑るので、走行時の風圧で水分は自然に流れ落ちます。ワイパーを使う頻度が減るため油膜やシリコン皮膜が付きにくく、梅雨や秋の長雨の時期などは特に重宝します。
カーショップに行けば複数の商品があります。ガラス面の撥水や液体ワイパーなどの効能をうたっているものがそれです。作業はスポンジやティッシュなどに薬液を含ませ塗り伸ばし、乾いた後に拭き取ります。何度か重ね塗りをすると効果の持続も長くなります。前後ウインドーのほか、サイドウインドーやサンルーフも処理しておくと良いでしょう。
ただし、撥水処理の薬剤は刺激性も強いので、作業できるのはガラス面に限られます。ボディやオープンカーのビニール製リヤウインドーに使うと材質を痛めるので注意してください。使用説明書を必ず確認して作業を進めましょう。
撥水仕上げ前。雨粒などが広がってしまいます。
撥水仕上げ後は自然に雨粒が小さくなり視野がクリアになります。
石川芳雄