ここまでの作業で外装がキレイになったら、いよいよ仕上げ。今度は室内の清掃です。作業は掃除機を使ったホコリの吸い取りと水拭きが中心で、つまり家庭内の掃除と基本的に同じなのですが、車内は各部の形状も特殊ですし、素材によって磨き方を変える必要もあります。順を追って行きましょう。
まず、フロアマットと呼ばれる床敷きを取り外します。表面がカーペット状で、裏面は滑りにくいようゴムや樹脂が張られたものが一般的です。各席のフロア形状に合わせた形状になっており、隅がフックやマジックテープで固定されています。 この固定を外してフロアマットを車外に持ち出すのですが、そこには小石やゴミがたくさん乗っているので裏返して汚れを車内に落とさないようにしましょう。
フロアマットを車外に出したら表面を下にしてハタキます。地面が乾いたコンクリートなど比較的キレイなところなら1~2回叩きつけると素早く小石が取れます。地面が土の場合は布団タタキの要領で両面を棒などで叩いてみましょう。そののちに掃除機を掛ければキレイになります。
しかしもしフロアマットを叩いた時に、土ぼこりがもうもうと出るようなら、かなり汚れている証拠なので丸洗いをお勧めします。水を流しながらフロアマットの表面をタワシなどで擦ると驚くほど泥水が出るはず。その後、家庭の洗濯機で洗剤を使い丸洗いし、表面(カーペット面)が外側になるようにセットして脱水すれば完璧です。汚れがひどいと洗濯機自体を汚損するので下洗いは必ず行いましょう。また、ガソリンスタンドなど洗車施設を利用する場合は、水分を絞りながら洗うフロアマット専用の洗濯機があるので、これを利用すると手軽です。ただし、いずれの場合も室内に湿気を持ち込むのは厳禁。濡れたフロアマットは必ず天日に当て、十分に乾燥させてから車内に戻しましょう。
石川芳雄