著者
宮川直己(みやがわ なおき)
トランスジェンダー当事者
組織の生産性向上と人間関係改善をサポートするメンタルコーチ
株式会社マクアケデザイン代表取締役
九州大学文学部卒(人間科学科地域福祉社会学専攻)
1977年、長崎県にて女性として出生。幼少期より性別違和を感じていたが、小学校入学直前に「黒いランドセルが欲しいといえば大人を困らせる」と悟り、以後は自分の想いを抑圧して生きるようになる。
大学卒業後、2002年に福岡市役所入庁。児童相談所での児童虐待・非行相談対応など、相談支援業務を中心に10年間従事する。
30代半ばで男性として生きることを決意。性同一性障害の診断を受け、身体療法および戸籍名の変更を行う。同時に女性としての過去を捨てるため市役所を退職。しかしその後はセクシュアリティを隠すために嘘を重ねる毎日で、生きることの苦しみは逆に深まるばかりとなる。
あるとき、期せずしてカミングアウトする機会に遭遇。自分を偽らずに受け入れてもらう体験が、何よりも人をエンパワーメントすることを実感。現在はトランスジェンダー当事者であることをオープンにして生活している。
2016年より心理学、脳科学、NLPを用いたコンサルティング事業を開始。
管理職を対象としたコミュニケーション講座やメンタルコーチング等を提供している。
神奈川県在住。
内田和利(うちだ かずとし)
こすぎ法律事務所パートナー弁護士
神奈川県弁護士会所属
LGBT法律家ネットワーク、LGBTとアライのための法律家ネットワーク所属
1981年6月生まれ
自身も男性同性愛者であることを公表しつつ、LGBT/SOGIに関する法的問題に取り組み、法律相談を受ける他、企業や労働組合、団体などで研修講師も務める。毎月1回オンライン交流イベント「ボーダーレス交流会Na・Na・ji」を主催。
主な共著書として、手島美衣・内田和利・長谷川博史著『LGBTと労務』(株)労働新聞社(第4章ケーススタディ(LGBTと法務)。第5章関連裁判所例・第6章企業インタビュー部分を執筆)、教師と弁護士でつくる法教育研究会編著『教室から学ぶ法教育2 学校で求められる法的思考』(株)現代人文社(「センシティブな問題を抱えるマイノリティ」の解説部分を執筆)、平良愛香編著『LGBTとキリスト教:20人のストーリー』日本キリスト教団出版局(「法とLGBT―個が尊重される社会を実現するために……内田和利」部分を執筆)。