著者
庵野 拓将(あんの たくまさ)
理学療法士、トレーナー、博士(医学)。大学院修了後、大学病院のリハビリセンターに勤務。けがや病気をした患者やアスリートのトレーナーとして、これまで延べ6万人の体づくりに携わってきた。大学病院では、世界最先端の研究成果を現場でのトレーニングにフィードバックするため、研究発表、論文執筆も行っている。
筆名・庵野拓将として、筋トレ、スポーツ栄養学をはじめとする最新の研究報告を紹介するブログ「リハビリmemo」を主宰。本書が初の著書となる。
【要点1】
「筋肉を大きくする(筋肥大)方程式」は、「総負荷量(強度×回数×セット数)×セット間の休憩時間×関節を動かす範囲×運動スピード×筋収縮の様式×週の頻度」である。
【要点2】
「筋力を強くする(筋力増強)方程式」は、「トレーニング強度×運動スピード×週の頻度」である。
【要点3】
筋トレには、「病気を予防できる」「睡眠の質が上がる」「メンタルを改善できる」などのメリットがある。
【要点4】
筋トレを続ける上で大切なことは、筋トレのために意志力を温存しておくことだ。
レビュー
本書は、理学療法士、トレーナー、そして医学博士として病院に勤務しながら6万人の体づくりに携わってきた著者が最先端の知見を詰め込んだ「筋トレの教科書」である。最先端の研究論文に基づき、トレーニング法や筋トレのフォーム、タンパク質摂取法、トレーニング継続法などが徹底的に解説される。筋肉肥大には高強度トレーニングではなく総負荷量が重要である、最適な休憩時間は性別やトレーニング経験によって異なるなど、今までの常識を覆す新常識が次々に明らかにされている。
本書によると、筋トレにはさまざまなメリットがある。具体的には、「病気の死亡率が23%減少する」「睡眠の質が向上する」など。そうはいってもなかなか継続できないのが人間だが、本書では、心理学、生物学、脳科学の知見を組み合わせた筋トレ継続法が紹介されている。
定期的に筋トレを行っている方は、本書で最新の筋トレ術を知り、トレーニング効果を最大化することができるだろう。仕事が忙しくて運動不足の方には、筋トレ継続法を熟読することをオススメしたい。筋トレを行えば、筋肉が増え、外見的な魅力がアップし、睡眠の質が向上し、不安を払拭して笑顔が増え、そして健康的で病気に強い身体を手に入れることができる。つまり筋トレは、人生の課題を解決してくれる究極の手段なのだ。
庵野 拓将(あんの たくまさ)
理学療法士、トレーナー、博士(医学)。大学院修了後、大学病院のリハビリセンターに勤務。けがや病気をした患者やアスリートのトレーナーとして、これまで延べ6万人の体づくりに携わってきた。大学病院では、世界最先端の研究成果を現場でのトレーニングにフィードバックするため、研究発表、論文執筆も行っている。
筆名・庵野拓将として、筋トレ、スポーツ栄養学をはじめとする最新の研究報告を紹介するブログ「リハビリmemo」を主宰。本書が初の著書となる。
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