著者
岡田 昭人(おかだ あきと)
1967年大阪府生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。オックスフォード大学教育学博士。同志社大学卒業後、ニューヨーク大学大学院で異文化コミュニケーション学の修士号を取得。オックスフォード大学教育学大学院にて日本人で初めて教育学の博士号を取得。東京外国語大学で20年にわたり日本人と留学生に教育学や異文化コミュニケーション学を教えている。テレビ、新聞など、メディア出演多数。『オックスフォード式超一流の育て方』など著書多数。
【要点1】
日本人には、統率力、創造力、戦闘力、分解力、冒険力、表顕力の6つの力が欠けている。
【要点2】
創造力を身に付けるためには、豊富な知識を蓄えることよりも、旺盛な好奇心を持ち、果敢に行動することのほうが重要だ。
【要点3】
日本人はもっと冒険すべきだ。冒険しないと、思考が固定され、新しい発想ができなくなってしまう。
【要点4】
学力や才能だけでなく、「表顕力」もまた重要な能力だ。表顕力とは、非言語コミュニケーションによって自分を伝え、相手を知る力を指す。
レビュー
グローバル化によって、世の中は日々めまぐるしく変化するようになった。昨日までは自分の武器だと思っていたスキルが、明日には無用の長物になってしまうかもしれない。私たちは常にそんな不安を抱えながら、この先何十年も生きていかなければならない。
未来を生きていくために、どんな能力が求められるのか。そして、どうすればその能力を身につけられるのか。本書は、そんな問いに答えをくれる。本書の著者である岡田昭人氏は、日本の大学を卒業後、ニューヨーク大学大学院に進み、博士課程ではオックスフォード大学に留学。現在は東京外国語大学にて、日本人だけでなく、留学生の指導も行っている。本書では、そんな著者が見つけた「日本人に欠けている6つの力」を養う方法が紹介される。
本書のキーワードのひとつに「マンネリ化を防ぐ」がある。「冒険力」という言葉が出てくるが、必ずしも大冒険が必要なわけではない。むしろ日常的に「ライトな冒険」をすることで、思考力や創造力が刺激されるという。具体例として紹介されるのは、通勤・通学の経路を変えることや、友人にサプライズを仕掛けることなど。意外と手軽ではないだろうか?
本書には、著者のオックスフォード時代のエピソードや、オックスフォードの学生たちのずば抜けた優秀さを示すエピソードもふんだんに盛り込まれており、「このままではいけない」と背中を押される一冊となっている。ビジネスパーソンとしての生存戦略を模索する方には、とくにお読みいただきたい。
岡田 昭人(おかだ あきと)
1967年大阪府生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。オックスフォード大学教育学博士。同志社大学卒業後、ニューヨーク大学大学院で異文化コミュニケーション学の修士号を取得。オックスフォード大学教育学大学院にて日本人で初めて教育学の博士号を取得。東京外国語大学で20年にわたり日本人と留学生に教育学や異文化コミュニケーション学を教えている。テレビ、新聞など、メディア出演多数。『オックスフォード式超一流の育て方』など著書多数。
シェアする