著者
田村 淳(たむら あつし)
1973年、山口県生まれ。93年、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」を結成。『金曜★ロンドンハーツ』など、テレビのバラエティ番組を中心に活躍。近年は、BSスカパー! 『田村淳の地上波ではダメ!絶対!』や九州朝日放送『ロンプク☆淳』などキー局以外にも活躍の幅を広げている。昨年、米シリコンバレーでスタートアップ投資などを手がける会社「Be Blue Ventures, Inc.」を立ち上げた。近著に『日本人失格』(集英社新書)。
【要点1】
著者は、勉強への意欲と勉強コンプレックスがつながった瞬間、大学受験を決めた。受験に失敗したときも、その時点で受験できる大学を探すなど、次の一歩に向けて即動した。
【要点2】
自分の才能に気づく近道は、人との出会いやコミュニケーションだ。自分を卑下していないで、外に出て人と話そう。
【要点3】
即動のための5カ条は、「失敗しに行け」「他人の評価は気にしない」「ゴールの変更を恐れるな」「100のニワカであれ」「二兎を追う者、もっと得る」だ。
レビュー
あなたは、田村淳さんというと、何を思い浮かべるだろうか。多くの人がイメージするのは、お笑い芸人としての田村淳さんだろう。大学受験に挑戦したことを覚えている人も多いだろうし、ロックバンド「jealkb」のボーカリストとしての田村さんや、起業家としての田村さんをイメージする人もいるかもしれない。芸能活動、受験勉強、バンド活動、ビジネス。なんと活躍の幅の広いことかと驚かされる。
そんな田村さんの頭の中を覗けるのが、本書だ。田村さんがさまざまな領域で成功している背景には、「即動力」があるという。即動力とはその名のとおり、すぐさま行動に移す力だ。本書には、「学び」「ビジネス」「人間関係」「TV」における、即動力に関する田村さんの考えがまとめられている。
要約者が驚かされたのは、受験のエピソードだ。青山学院大学から不合格通知を受け取った後、田村さんが悔しさを噛みしめたのはほんの一瞬、自宅でシャワーを浴びている間だけだった。シャワーから出ると、すぐさまスマホで「大学 今から 受験」と検索。願書を受け付けている大学を探し、見事合格したという。しかも入学後に「自分が学びたいのはこの分野ではない」と気づき、すぐさま別の道を模索するという即動っぷりだ。
本書はぜひ、グズグズと今の場所にとどまってしまっている方にお読みいただきたい。著者の振り切った即動力を目の当たりにすれば、きっと勇気をもらえるに違いない。
田村 淳(たむら あつし)
1973年、山口県生まれ。93年、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」を結成。『金曜★ロンドンハーツ』など、テレビのバラエティ番組を中心に活躍。近年は、BSスカパー! 『田村淳の地上波ではダメ!絶対!』や九州朝日放送『ロンプク☆淳』などキー局以外にも活躍の幅を広げている。昨年、米シリコンバレーでスタートアップ投資などを手がける会社「Be Blue Ventures, Inc.」を立ち上げた。近著に『日本人失格』(集英社新書)。
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