著者
橘 玲(たちばな あきら)
作家。
2002年国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。2006年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補となる。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーとなり、2017新書大賞を受賞。近著に『朝日ぎらい』(朝日新書)、『もっと言ってはいけない』(新潮新書)などがある。
【要点1】
本書には「幸福のための土台のつくり方」が書かれている。その土台は「お金(金融資本)」「仕事(人的資本)」「愛情・友情(社会資本)」の3つである。
【要点2】
新しい時代のルールを理解し、大事なところで正しい選択をすることで人生は攻略できる。
【要点3】
「人的資本」を大きくするには、できるだけ長く働くことと、会社に依存せず、自分が好きで得意な「スペシャル」なものを見つけて、それを極めることが重要となる。
レビュー
日本では、安定した企業で長く働きたいというニーズはまだまだ根強い。ところが、かつて就職人気ランキングの常連だった大手銀行が、軒並み順位を落としている。銀行の仕事がこの先、高い給与のまま残る見込みが薄いと考える人が増えてきたからだという。これまで安泰とされた成功のための「レール」は、確実になくなりつつある。
そもそも考えるべきなのは、同じ会社で働き続けることが、これからの時代を生きるうえで自分にとって正しい選択なのかどうかという点だ。
『言ってはいけない』などのベストセラーを世に送り出してきた著者、橘玲氏は、人生を「ロールプレイングゲーム」ととらえて若いうちにさまざまな可能性を探ろうと呼びかける。大事なのは、若いうちに自分が好きで得意な「スペシャル(専門)」を身につけ、自分なりの魅力的な物語を築いていくことだ。こうした人生の「攻略法」を、「お金(金融資本)」「仕事(人的資本)」「愛情・友情(社会資本)」の3つの観点から解き明かしていくのが本書である。
新しい時代のルールを理解したうえで、「スペシャル」を基盤とし、ここぞというときに正しい選択をする。その積み重ねで、これからの時代だからこそ可能な「自由な生き方」への道が開けていく。若手社会人はもちろん、これから就職活動をしようとする学生にもぜひすすめたい、これからの時代の「キャリアデザインの教科書」だ。
橘 玲(たちばな あきら)
作家。
2002年国際金融小説『マネーロンダリング』でデビュー。2006年『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補となる。『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)が30万部を超えるベストセラー、『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーとなり、2017新書大賞を受賞。近著に『朝日ぎらい』(朝日新書)、『もっと言ってはいけない』(新潮新書)などがある。
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