テントサイト見せてください!|自然のなかにある楽しみを見つけるキャンプ
自然のなかにある楽しみを見つけながら
蓼科湖畔の心地よいサイトに立てたタープの下で、ゆったりとキャンプを楽しむ粟野龍亮さん家族。
「大きなテントもほしいですが、いまはこれがラクチンなんです。設営に時間のかからないアイテムを選んで、ごはんも焚き火でできるものが基本。早くビールを飲みたいですし(笑)。今日の夜ごはんはブイヤベースと炊き込みごはん、それとベーコンを焼こうかなと。我が家のキャンプは、“がんばりすぎない”がテーマですね」
シンプルながら、一つひとつのアイテムはこだわりや思い入れの詰まったものばかり。次女の季環ちゃんは、それらの道具を触ったり、使ったりするのが好きだといいます。長女の千草ちゃんは「お外ごはんがすっごく好き」で、焚き火で焼いたマシュマロも、キャンプでの楽しかった思い出のひとつ。最近完成したばかりの新居の庭にも、焚き火スペースを設けているのだそうです。
「家にいるときの子どもたちは、プリキュアが好きで、いつもおもちゃで遊んでいます。自分たちも、パソコンを開いていたりして。それらも尊重しながら、キャンプに来たときは、遊び道具をたくさん持っていくよりも、自然のなかにあるもので頭と体を使いながら楽しむ。安全なこと、危ないことも、身をもって体験してもらいたいですね。ここでは、親と子どもがお互いに近い感覚になれる気がしているんです。外では、自然とお手伝いもしてくれますよ」。
キャンプに持っていくお気に入りアイテム
① ビッグアグネスのテント
子どもたちが中に入りたがる、前室がトンネルのような形の3人用山岳テントは、子どもが生まれる前に登山用として購入したものだそう。軽くて収納時はコンパクトになり、ほかの人とかぶらないところもお気に入りなんだとか。
② ゴールゼロのLEDランタン
折り畳み式の脚を立てると光が広がり、テーブル上やテント内で活躍。充電はUSBとダイナモクランクによる手回しでも可能で、スマホの充電もできます。持ち運びがラクで、子どもがいても安心して使用できるのがうれしいポイント。
③ バウルーのホットサンドメーカー
朝ごはんはホットサンドが定番。具材には、ハムとチーズのほか、そのときあるものをはさんで。愛用歴は3年ほど。いっしょに食べるのは、前日の夜に作ったごはん(ブイヤベースなど)の残りを温めたものだそうです。
④ 木や竹製の食器類
家でもキャンプでも使えて、手ざわりがよい木や竹製のアイテムは、子どもが使っても安心。高知の作家さんが作る竹のトングはとくにお気に入りで、スプーンやフォークも愛用しているという。お皿は南木曽の木地職人のワークショップで制作したもの。
写真◎野呂美帆