自然のなかでバーベキューや焚き火をしたり、家族や仲間でゆっくりすごすキャンプ。楽しみ方が多様化するなか、テントやキッチン用品など、キャンプ道具も便利でおしゃれなものがあふれています。 しかし、あまりにもたくさんのものがあり、準備の段階でなにを持っていけばいいのか迷ってしまうこともあります。そこで、キャンプに持っていくべき必需品や、あると便利なアイテムを整理してご紹介しましょう。

持ち物リストを活用して忘れ物を防ごう

まずはキャンプに持っていくものを一覧にしてご紹介。「絶対に必要なもの」「あると便利なもの」「充実したキャンプをするためにほしいもの」に分類。キャンプの経験値やいっしょに行動するグループなどによって、必要な持ち物をチェックしていきましょう。

テントサイト周りとウエア類の持ち物リスト調理時の持ち物リスト焚き火用アイテムとそのほかの持ち物リスト

寝床・リビングに必要な持ち物

テント

おもに寝室となる「ワンポールテント」や「ドームテント」のほか、寝室とリビングルームがいっしょになった「ツールームテント(トンネル型テント・ロッジタイプ)」など、さまざまな形状があるテント。選ぶポイントは、まず利用人数。各テントに表示されている「〇人用」というのはJIS規格に準拠したものですが、目安として大人1人で60×200cmの床面積があれば快適にすごせます。

また設営のしやすさも大切なポイントです。ここ最近人気なのは、構造が単純なワンポールテント。設営がシンプルなので初心者にもおすすめです。

タープ

日差しを遮り、雨除けにもなるタープは、キャンプをより快適にすごすためには欠かせないアイテム。タイプを大きく分けるとヘキサゴンタイプ(六角形)とレクタタイプ(長方形)があります。タープを張った場所はリビングやキッチンになり、キャンプ中に多くも時間をすごす空間なので、設営はしっかり行ないましょう。

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シュラフ(寝袋)、コット(ベッド)、マットなど

キャンプをするうえで、快適な寝床を作ることはとっても大切。テントの生地は薄いため、地面のデコボコの緩衝や冷気を防ぐためにも、シュラフ(寝袋)の下には断熱素材を採用したマットを敷きましょう。また、コットと呼ばれる簡易ベッドは、直接地面に接地しないため快適な寝床となります。コットは寝る以外にも、荷物を置いたり、リビングでイスになったりと何かと便利なアイテム。

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テーブル、イス、ベンチ、スツール

リビングやキッチンスペースなど、さまざまなシーンで使うテーブルやイス。キャンプ仲間と語り合うリビングならばゆったりとした空間づくりを、キッチンスペースは機能的な配置にと、用途によりあれこれ悩みながら組み合わせていくものも楽しみのひとつです。各メーカーからさまざまなタイプのテーブルやイスがラインナップされているので、つい快適重視で揃えてしまいそうになりますが、そのぶん運ぶ荷物が増えてしまうこともお忘れなく。

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ランタン

自然のなかですごすキャンプで「灯り」はとても大切です。ランタンにはオイル(ガソリン・灯油)ランタン、ガスランタン、LEDランタンがあります。そのうち、もっとも光量があり広範囲を照らすことができるのがオイルランタン。点火やメンテナンスにやや手間がかかりますが、温かみのある灯りはやはりいいものです。火を使わず熱も発生しない点で安全な灯りとして人気のLEDランタン。スピーカー付きやスマホの充電ができるタイプもあるなど、多機能なのもうれしいポイントです。

キッチン、調理系の持ち物

バーナー

キャンプでおいしい料理を作るのに欠かせないのがバーナー。燃料はおもにホワイトガソリンとガスボンベの2タイプ。ガスボンベは、点火も火の調節も簡単なため扱いやすいのが特徴です。いっぽうホワイトガソリンのタイプは、外気温に関係なく強い火力が得られるのがメリット。燃料のコストも安いのですが、メンテナンスに手間がかかるのでやや経験者向けです。

形状としては、携帯性に優れたシングルバーナーと自宅の台所感覚で使えるツーバーナーのふたつに大別されます。ツーバーナーは、肉の煮込みをしながらほかの調理ができるなど自由度が高いため、メインで使うのはツーバーナーにして、お湯を沸かすなどのサブ的役割としてワンバーナーを用意するのがおすすめです。

クーラーボックス

食材や飲み物を保存しておくクーラーボックスは、キャンプにおける冷蔵庫のようなもの。ハードタイプのクーラーは保冷力に優れ、ソフトタイプのクーラーは軽量で折り畳むことができ持ち運びに便利です。

大は小を兼ねる……とはいうものの、大容量のクーラーボックスに少量の食材では保冷効果は下がり、持ち運びも大変です。まず初心者におすすめしたいのは、中型のクーラーボックスをふたつ用意すること。ひとつは料理のときにしか使わない食材、もうひとつには頻繁に出し入れする飲みもの、と分けることで、使い勝手と保冷効果を両立することができます。

また置く場所が、キッチンかリビングかでも選び方が変わってくるため、初めからすべてそろえるのではなく、キャンプを重ねながら買い足していくことをおすすめします。

焚き火まわりの持ちもの

大半のキャンプ場で直火は禁止なため、焚き火をするには焚き火台を用意する必要があります。灯りのない自然のなかでゆれる炎を囲む焚き火は人気があり、焚き火台はもちろん、耐熱性のある革手袋や、薪割りに使うナタ、着火剤などの周辺アイテムも充実。焚き火を囲みながら仲間や家族と語り合う時間は、またキャンプに来たいと思わせる魅力があります。

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キャンプを成功に導く事前準備3つのコツ

「キャンプ道具をそろえたし、さぁ出発」……とその前に!キャンプを楽しめるかは、道具をそろえることも含めた事前準備にかかっている、といっても過言ではありません。そこで、やっておけば安心する「3つのコツ」をご紹介します。

1)道具は事前に使い方を確認しておく

新しく購入したテントやタープ、ランタンの使い方は、事前に把握しておきましょう。説明書を読んでおくことはもちろん、試しに使ってみることができれば理想的。たとえばペグの場合、付属品よりも使い慣れているもののほうが便利だった、などがわかれば、キャンプ場に着いてからスムーズに設営することができます。

2)買えるものは、あらかじめ買っておく

「キャンプ場に向かう途中にあるお店で買えばいいや」というのは、じつは危険です。道路が混雑して時間に余裕がなくなったり、必要なものがなかったり、なんてことも。前日までに買いものを済ませておけば、足りないものをほかのお店で買えばいいし、食材もある程度下ごしらえしておけば当日の料理はラクチンと、まさにいいことづくめ。

3)当日の天気や交通情報をチェック

天候だけは変えようがありませんし、それも含めてキャンプです。もし行こうとしているキャンプ場が雨予報だったら、別のエリアに変更や、中止も視野に入れるなどを検討しましょう。また、交通情報も重要です。渋滞で到着が遅れると、テントの設営や料理の時間が短くなり、忙しなくなってしまうことも……。渋滞予測などを利用しながら、できればオフピークに移動できるのがベスト。

忘れ物はないですか?では楽しいキャンプを!

ここでご紹介した持ちものリストは、キャンプ経験者からの声を参考にしたものですが、ないとキャンプができないわけではありません。またキャンプは、シーズンや場所、だれと行くかなどのシチュエーションによって、最適なものが変わってきます。自分にとっての最適解は、やはり自分で経験を重ねるのが一番!どんどん広がるキャンプの魅力にどっぷりハマってみましょう。

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