テントサイトは、車乗り入れの可否やロケーション、地面の状態などの条件によって、さまざまな種類に分けられます。ここでは、砂利や土のサイトについて、そのメリット・デメリットを中心に取り上げながら紹介しましょう。(トップ写真:水源の森 キャンプ・ランド)

砂利サイトは水捌けがよいが、寝心地はいまひとつ

キャンプ場を選ぶ際、「海の近く?または山のなか?」とロケーションのみに目がいきがち。しかしおなじロケーションでも、テントを張る場所の地面のコンディションによって一長一短があり、快適にすごすために必要な道具が変わってきます。

たとえば砂利サイトの場合、水捌けがよいため雨天時でもぬかるむことが少なく、水溜まりができにくいため、車の出し入れにもそれほど困らないのが利点といえます。比較的フラットに整地されていることが多いので、テーブルやイスを置く際に安定感があるのも魅力です。

一方で、地面が硬いためペグを刺し込みにくいサイトもあり、強度の高いペグを用意していくか、または周辺の大きな石を利用したり重りを持ち込んだりしてテントを固定するなど、ひと工夫が必要になる場合も。

また地面が硬いため、準備を怠ってしまうと就寝時にかかる体への負担が大きくなってしまいます。翌朝、爽やかに目覚めるためにも、砂利サイトを選んだ際は、厚めのマットやコットを用意していくことをおすすめします。

森林の中にあるテントサイト
山梨県の道志川沿いにある「水源の森 キャンプ・ランド」の砂利サイト。約140平米の広々した区画サイトで、直火ができる炉が各サイトに設置されている。

土のサイトに泊まるなら、雨天時のぬかるみ対策を

林間のキャンプ場に多い土のテントサイトは、砂利と比較すると凹凸が少ないうえに柔らかさもあるため、テント設営をしやすいというのが特徴です。芝生のように燃え移るものが少なく、焚き火などで安心して扱えることもいいところでしょう。

凹凸が少なく柔らかいということは、砂利に比べたら寝心地もよいということ。ただし土の柔らかさはキャンプ場によって異なり、ペグが刺せないほど硬い地面になっているところもあるので、その点は注意が必要です。

デメリットとしては、雨が降ったときにぬかるんでしまうということ。それによってキャンプ道具や車が汚れたり、土壌が柔らかい場合は車がスタックしたりする可能性があります。事前に天候がわかっているのであれば、汚れることを想定した道具の準備をしていくとよいでしょう。

からまつに囲まれたキャンプサイト
尾瀬の東麓にある福島県の「バンガロー&キャンプ からまつ」の木立に囲まれたキャンプサイト。水捌けは比較的よい反面、地盤は硬めでプラスチックのペグだと刺さりにくい。

■クレジット

文◎松元麻希

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